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薩摩川内市の耳鼻科
せんだい耳鼻咽喉科
鹿児島県薩摩川内市高城町1945番地1
おれんじ鉄道上川内駅から20分
診療案内 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前 8:30〜12:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 3:00〜5:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
診療時間補足 | ※ 手術日のため外来休診 |
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休診日 | 日・祝日・木曜・第4土曜日 |
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木曜 | 月に1回、専門業者にて清掃およびワックス がけを行っております |
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診療日の変更のお知らせ | R5年4月より休診日を変更します 木曜日:休診 第4土曜日:休診(学会休診等で他の土曜日に振替あり) |
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そろそろ新茶の予約の時期になりました。桜を楽しんだばかりでしたが、次はお茶の葉が色鮮やかに芽吹く季節なんですね。
お茶と言えば、千利休。ずいぶん前ですが、『利休にたずねよ』という映画がありました。原作は山本兼一氏。同名の小説は直木賞受賞し、これを映画化したものです。もともと小説なので、脚色された部分が多々あったラブストーリー仕立てでしたが、千利休の研ぎ澄まされた感性や気迫に満ちた人生が描かれていて、最後まで息もつかせないストーリーと映像美にスクリーンに引き込まれて観た記憶があります。
千利休は茶の湯を確立させた哲学者でもあるため、多くの教えや言葉が残されています。「茶の湯の極意とは」と問う弟子に、利休が答えた七つの心得が今も大事に伝えられています。この「利休七則」は相手を思いやって心をくだく、おもてなしの極意をです。新年度に入り、心新たに年度をスタートした今、改めて学びたいと思います。
1.茶は服のよきように
「服のよきよう」とは飲む人にとってよい加減であること。自分の理想や嗜好を押し付けず、飲む人がどんなお茶を点てると喜ぶかに気を配りなさい。
2.炭は湯の沸くように
湯の温度が低ければ、お茶はうまく点てられません。炭の置き方が悪いと湯は沸きません。この教えは準備の大切さを説いています。
3.夏は涼しく冬暖かに
心地よい空間を提供しなさい。つまり、相手を思いやりなさい。現代でも茶道は、夏はガラスのお茶碗、冬は抹茶が冷めにくい筒茶碗を用いるなど、季節感のあるもてなしを大切にしています。
4.花は野にあるように
余計な枝や葉を省き、野に咲く花を思わせるように生けるとは、物事の本質を追及しなさいとのたとえ。後進に対して、見栄や虚勢を捨て、自然体でいなさいと諭しているようにも感じられます。
5.刻限は早めに
定められた時刻(刻限)を守るのはもちろんのこと、時間に余裕を持って行動しましょうという教えです。時間に余裕があれば、気持ちにもゆとりが生まれ、丁寧なおもてなしをすることができます。
6.降らずとも雨の用意
お客様をお迎えするときは不足の事態の備えも十分に。そうすればお客様に余計な心配をさせずに済みます。常に相手のことを第一に考える、そうした心がけを示す一例です。
7.相客に心せよ
同席したお客様(相客)に気を配りなさい(心せよ)の意味。これはゲストに向けた言葉です。ゲスト同士も互いに配慮する気持ちを持つことで、和やかなお茶席になることを表しています。
~ルピシア「利休 二つの系譜」より抜粋引用~
昨日の夜のニュースを見ていたら、『寒波が再到来』で三連休に雪が降るということと、現在の青森県の大雪を伝えていました。報道番組のスタジオ内に大きなメジャーが立っていて、積雪5メートルがどれほどの雪なのかということをわかりやすく伝えていました。鹿児島ではどんなに雪が積もっても、20センチがせいぜいなので、5メートルの積雪は想像がつきません。5メートルだと2階の窓を塞ぐほどの雪深さになり、2階の窓からの光景に驚きました。雪は降っている時はもちろんですが、止んでいても積もった雪が家の周りを取り囲むと、冷凍庫のようにしんしんと冷えるので、積雪5メートルの光景は「寒い」「凍える」としか思えません。豪雨の怖さはよく知っていますが、豪雪の怖さも想像できない怖さがあるのだろうと震えながら、ニュースを見ていました。自然の理(ことわり)には人は勝てないとしみじみ思いました。
「料理(りょうり)」という言葉も「自然の理(ことわり)」を「料(はかる)」が由来だそうです。
大森一慧著 【からだの自然治癒力をひきだす「毎日のごはん」】に大変興味深い文章が載っていますので、紹介します。
【自然の理(ことわり)を料(はか)りましょう すべての人の幸せのために】
人はいったい、何のために食べるのでしょう。生きるため? 健康を保つため?
食べることの究極の目的は、じつは「幸せ」にあります。健康のために食べるのではありません。幸せに生きるために健康が必要なのであり、そのために食べものの力を借りるのです。
いちばん身近にあって大切なのは、自分と自分の家族です。その家族の健康を管理し、幸せに導くのが、主婦の大切な役割。食べる人の気持ちをくみとり、体調をととのえてあげようとするあなたの愛情表現が、イコール料理になります。けっしてごちそうをつくることが愛情ではありません。質素だけれどもバランスのとれた日本の伝統食のなかに、健康のカギ、幸せへの近道があります。
肝心なのは、風土でとれた旬のものを皮ごと、丸ごと調理することです。皮も実もすべてそろってこそ、作物の生命力が100%発揮されます。調味料は、天然自然の材料と時間がはぐくんだものを使います。 そして献立をたてるときには、日本の土からいちばんたくさんとれる穀物、お米のご飯をしっかり食べる工夫をしてください。
また、わたしたちが食べているものが、よその国の環境を破壊したり、働く人を搾取するような形で生産されていないかどうかも重要なチェックポイントです。他人を不幸にする食べ物で、自分たちが幸せになれるわけがありません。
家族そろって楽しく、感謝しながらいただくことも大切です。料理を作ってくれたへの感謝はもちろん、作物を育てた人への感謝、その作物をはぐくんだ大地や自然への感謝etc。『いただきます』には『あなたのいのちをいただくことで生かさせていただきます』という祈りもこめられています。食べもののいのちが私たちのからだの中で、もう一度生かされること・・・。食べるという行為は、いのちあるものが次のいのちにバトンタッチするという、宇宙の循環法則でもあるのです。
生命力の薄い食べものを食べたり、自分の欲望のままに食をむさぼることは、自然へのルール違反。これが私たちの病気の原因となり、ひいては社会の病気、地球の病気にもつながります。食を広く深く見つめることで、幸せの真の姿が見えてきます。
この本は初版が2002年ですが、いまの日本の食に対する日本人の考え方・食べ方を戒めるような言葉に、胸をゆさぶられます。あらためて食をみつめるきっかけとなりました。
新しい年が始まりました。令和7年、1925年。干支で「乙巳きのとみ」。飛鳥時代、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を暗殺し、大化改新を断行した645年も同じ乙巳の年であったことから、この出来事は「乙巳(いっし)の変」と呼ばれています。巳とはへびのこと。へびは脱皮をすることから再生や不老長寿のシンボルとされています。つまり乙巳の年は、成長する力が強まり、今まで積み重ねてきたものが結果を生む年といえるそうです。(すべての人が同じ運勢などということは考えられないので、こうした年の性質が少しばかり影響すると考えてください・・・とのこと)
以前から『前世は京都のおひめさま』と妄想をして失笑をかっているわたしですが、ここ数年、毎年お正月にいただいているものがあります。それは『大福茶(おおぶくちゃ)』。
大福茶は、京都の人々にとって新年の始まりを告げる特別なお茶です。その起源は平安時代。京都で疫病が流行していた天暦5年、空也上人は十一面観音像を彫り、その仏前に献じた梅入りのお茶を、市中を歩きながら病人に授け、疫病を鎮めました。その徳にあやかった村上天皇が疫病を祓うため年始にお茶を飲むようになったことから、このお茶は「皇服茶おうふくちゃ」と呼ばれるようになりました。新たな1年を健康で幸せに過ごせるよう、その習慣が庶民の間にも広がり、幸福をもたらす意味から「大福」の文字が当てられました。お湯呑みに梅干し(長寿と健康を願う)、結び昆布(睦み喜ぶ)を入れ、新年はじめて汲んだ水で沸かしたお湯を緑茶(繁栄と長寿の象徴)に注いでいただきます。この大福茶をいただくと穢れのない神聖な気持ちになってお正月を迎えることができるような気がします。
さて、冬の体調管理におすすめなのが、カテキンたっぷりの緑茶。カテキンは茶葉が自身を酸化や外敵から守るために蓄えるポリフェノールの一種で、お茶特有の渋味成分のもとです。カテキンを多く含むお茶は深蒸し茶。そして、大事なのはお茶を淹れる際のお湯の温度です。カテキンは水や低い湯温ではあまり溶け出しませんが、湯温が高ければ高いほど溶け出しやすい性質があります。沸騰したてのお湯で深蒸し茶を淹れるとカテキンをより多く摂取することができます。
ここでさらに問題があります。深蒸し茶を飲んで、カテキンをしっかり吸収するために一度にたくさんの量を飲めばよいというわけではありません。お茶を一杯飲んでカテキンが血中に吸収される量は2~3%ほど。吸収されてから1時間半をピークに減少します。なので、カテキンの効果を最大限に生かすには約2時間おき、1日に5杯を目安に飲むことが大事です。
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診療時間 | 午前 8:30〜12:30 午後 3:00〜5:30 木 手術日のため外来休診 土 午前8:30〜午後2:30 ※補聴器相談:水曜午前 |
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