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  • 16
    分子栄養学の考え方
  • 17
    ビタミンCの効能について
  • 18
    ビタミンEの効能について
  • 19
    ビタミンAの効能について
  • 20
    血液検査の数値の見方

⑯分子栄養学の考え方

 

抗生物質などの抗菌剤の新規開発がほとんど頭打ちになっている現在、感染症に負けない丈夫な体を日頃から作っていくことがますます重要視されています。なぜなら、交通網の発達による人の自由な交流などによるインフルエンザウイルスなどの大流行、人喰いバクテリアと呼ばれる劇症型溶連菌や抗生剤の効かない結核菌、真菌類、あるいはマダニの媒介する感染症や温暖化に伴う熱帯地方で蔓延している特殊な感染症など、人類が太刀打ちできない感染症が今後拡散していく危険性があるからです。

人の体を感染症から守っているのは、感染防御システムです。皮膚や粘膜がまず最初の防衛ラインです。そこに何らかの傷がついて突破されると、次は白血球の仲間たちが活躍します。中でも最も最初にがんばってくれるのが、アメーバみたいな恰好の樹状細胞やマクロファージです。彼らでも食い尽くせないほどの病原体がいれば、次は第二陣攻撃で対応します。つまりリンパ球の仲間たち仲間のうちでも特別な命令なしに動けるNK細胞などです。これらががんばっている間に第一陣で倒れたマクロファージから敵についてのいろいろな情報が司令部に届きます。

司令部の責任者は、T細胞です。その中でもT0細胞です。司令部は以前に攻撃された敵かどうかを判断し、敵がウイルスであればT1細胞に命令して、有効な抗ウイルス物質を作らせます。また、細菌が敵の場合には、T2細胞に命令がきてさらにB細胞へと命令が伝達され、B細胞が抗体という名のミサイルを作ります。T1からもB細胞に命令が少し遅れて届き、やはり有効なミサイルを蓄えておき、次の攻撃に備えるのです。

ところが次の備えにする前に敵の力が強い場合には、こちらが全滅して命を落とすということになります。T細胞以降の防御システムが働く前に、最前線の防御力を鍛えておく必要があります。すなわち自然治癒力という部分です。最前線の戦力を強化してくれる栄養素が、良質のタンパク質とビタミンです。中でもビタミンC,E,AそしてBが重要です。特に必要なのdがCです。次回、ビタミンCの効能効果について考えてみましょう。

~みみだより花だより 第222号 平成27年9月号より~

⑰ビタミンCの効能について

は老化や発癌の原因の一つとしてよく知られているのが活性酸素です。活性酸素の種類は4種類あります。それぞれに大切な役割も持っていますが、たくさん発生すると人体をいためつけることになります。活性酸素を減らしてくれる物質として知られているものの中で、一番有名なものがビタミンCです。

霊長類と呼ばれる人やサルは残念ながらビタミンCを体内で合成できません。その進化の過程でビタミンCを生体内で合成する能力を失うかわりに、尿酸をその代用品として使うようになったとも言われてます。

ビタミンCは、アスコルビン酸とも呼ばれ、ビタミン群の中でも進化の最終段階で生合成をやめ外界から搾取するようになったビタミンと言われています。つまり、最も進化しているサルや人間だけがこのビタミンを作ることができないのです。ですからサルは、基本的に森から離れて生活することができません。人間は自らの手で植物を育て、搾取する方法を身につけているから、町の中でも生きることができます。

ノーベル賞を二度も取ったライナス・ポーリング博士が1970年代初頭にビタミンCのガンに対する優れた効用を提唱したとき、医学会はこれを異端児扱いして彼を学会から葬り去ろうとしました。そして30年以上経ってから、それが正しいことが認められるようになりました。

イギリスの大航海時代(16-18世紀)、長い航海中に原因不明の出血性疾患で次々に水夫たちが亡くなったことがありました。ある開業医が生き残った患者たちにいろいろな食事を摂らせて調べてみたら、ライムやザワークラウトなどの柑橘類を食べさせた者たちだけがその病から回復しました。その医師がすぐさま女王陛下に航海する船に柑橘類を積み込むように進言しましたが、当時の女王の取り巻きたちの偉い大学の医師団は『一介の開業医の世迷い言を真に受けてはなりません』と、その意見を取り入れさせませんでした。その結果、その後100年間も壊血病で死ぬ水夫は後を絶たなかったのです。ビタミンCと壊血病の関係が明らかになったのはなんと1932年の事です。

現在ではもちろんビタミンCが壊血病予防に必須であることがわかっていますから、この病気で死ぬ航海者は皆無ですが、最初の一歩は社会から認められというのは今も昔も同じのようです。

ビタミンCにはたくさんの効用があります。以前にもまとめたことがありますが、代表的なものを挙げてみましょう。

①抗ウイルス効果

とくにインフルエンザを含めた風邪のウイルスを直接的にまたはリンパ球を介して間接的に作用する。医療保険のないUSAでは、医師は風邪の患者にグラム単位でビタミンCを処方するという。

②抗がん作用

ポーリング博士たちの研究で明らかにされた。

③成長促進作用

コラーゲンを強化して骨の成長を促す。一卵性双生児の片方に毎日500mgのビタミンCを10ヶ月間投与した臨床実験で、投与した方の身長が有意に高くなったという成績があります。

④鉄の吸収を促し、皮膚をきれいにする

などなど・・・。必要な量は、成人で2gとする意見が有力です。なんとレモン24個分です。食事で摂るのは不可能だということがわかります。

~みみだより花だより 223号 H.27年10月号より~

⑱ビタミンEの効能について

 

トコフェロールと呼ばれるビタミンEは、抗老化(アンチエイジング)ビタミンとも言われ、注目されている脂溶性ビタミンの一つです。

ビタミンEの最も優れた能力は、その強力な抗酸化作用の他に、体内のすべての代謝にかかわって、それを促進する働きであると考えられます。

たとえば、糖尿病の場合には、血糖の変動を感知して、上がればインシュリン分泌を促し、下がればアドレナリンやグルカゴンやコルチゾールの分泌を促すといったいわゆるフィードバックの促進作用をビタミンEが示すと考えられるのです。もちろん糖尿病だけでなく、あらゆる慢性病を大なり小なり改善の方向に向ける可能性を持っています。

その抗酸化作用により過酸化脂質の生成を抑え、血液粘度を退化させる作用があります。これによって、あらゆる血管の血流を改善することで、慢性病の改善に寄与するのではないかと考えられているのです。だとすれば、ビタミンEの持つこの作用は、東洋医学でいうところのお血の改善に力を発揮してくれるのではないか・・・というのはわたしの考えです。

過酸化脂質はまぎれもない悪玉ですが、その発生を抑えてくれるビタミンEは、まさに救世主と言えましょう。

過酸化脂質は体内でも発生しますが、体外からも多く取り込まれます。冷凍した魚の脂肪、古くなったインスタントラーメン、バターピーナッツ、ポテトチップス、かりんとう、しらすなどの脂肪は多かれ少なかれ空気に触れることで酸化して過酸化脂質になっていると言われます。

このような食品はなるべく避けましょう。

 ~みみだより花だより No.224 2015、11月号より~

⑲ビタミンAの効能について

ビタミンAの化学構造は1931年に決定されました。当時は眼球乾燥症に有効なことから名付けられましたが、その後視覚に対する効果が認められて、網膜(レチナ)を語源としてレチノールと命名されました。

1960年代になって抗腫瘍作用などが解明され、さらに1980年代には、アメリカ国立がん研究所(NCI)が、この作用について本格的な研究を始めました。その結果、ビタミンAにはホルモン的な作用があることがわかってきて研究が進んできました。

ところが1995年にビタミンAの投与が胎児の奇形を起こすといった報告がマスコミで取り上げられ問題となりました。その後の研究で、この報告は信憑性に乏しいことが指摘され、米国小児保健ヒト発育研究所小児科部門の責任者は催奇形性の報告を否定しています。さらには、先天性異常出産児のデータを再検討した結果、正常出産時に比較してビタミンAが低かったことがわかったのです。

【ビタミンAの生理作用と欠乏症状】

①成長促進作用(初乳に多く含有・低栄養の授乳婦では欠乏)→成長の停止・体重減少

②皮膚や粘膜の形態保持→皮膚粘膜の異常角化・ニキビ

③生殖能の維持→不妊・流産・奇形

④味覚・聴覚機能維持→味覚・聴覚異常

⑤免疫能維持→風邪をひきやすい

⑥視覚作用→夜盲症

 

~みみだより花だより No.225  2015年12月号より~

⑳血液検査の数値の見方について

血液検査は、年に一度の特定健診や人間ドックなどでたいてい一度は受けたことがあるでしょう。この検査結果はその評価に十分な注意が必要です。

たとえば、ASTやALTといった一般的に肝機能異常を表す項目ですが、これらが、いわゆる正常範囲内に収まっていることをもって健康と判断することはできません。AST/ARTの比が大きい時には、わが国の測定法ではビタミンB6の欠乏があると理解しなければなりません。

また、鉄の余剰分の指標とされるフェリチンでは、いわゆる基準値はあまりにも範囲が広すぎて、その本来の機能を反映できていないのが現状です。

検査センターの基準値の決め方が実は問題で、特にフェリチンなどは、その会社の職員の血液検査を基に基準値の範囲を決めているのです。ですから、その検査センターに勤務する女性職員の年齢分布によってかなり極端な幅が出てしまうのです。

栄養学的な見地から血液検査を見直して、本当の意味での健康状態を把握することが大事です。

年齢が進むと代謝が落ちますので、糖質(炭水化物)の摂取量を減らして、動物性たんぱく質の摂取量を増やす必要があります。

何より人間の体のありとあらゆる細胞は、たんぱく質でできていますから、新しい良質のたんぱく質をしっかり摂ることが老化を防ぐための基本です。

~みみだより花だより No.226 2016年1月号より~

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