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令和7年1月5日(日)

新しい年が始まりました。令和7年、1925年。干支で「乙巳きのとみ」。飛鳥時代、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を暗殺し、大化改新を断行した645年も同じ乙巳の年であったことから、この出来事は「乙巳(いっし)の変」と呼ばれています。巳とはへびのこと。へびは脱皮をすることから再生や不老長寿のシンボルとされています。つまり乙巳の年は、成長する力が強まり、今まで積み重ねてきたものが結果を生む年といえるそうです。(すべての人が同じ運勢などということは考えられないので、こうした年の性質が少しばかり影響すると考えてください・・・とのこと)

以前から『前世は京都のおひめさま』と妄想をして失笑をかっているわたしですが、ここ数年、毎年お正月にいただいているものがあります。それは『大福茶(おおぶくちゃ)』。

大福茶は、京都の人々にとって新年の始まりを告げる特別なお茶です。その起源は平安時代。京都で疫病が流行していた天暦5年、空也上人は十一面観音像を彫り、その仏前に献じた梅入りのお茶を、市中を歩きながら病人に授け、疫病を鎮めました。その徳にあやかった村上天皇が疫病を祓うため年始にお茶を飲むようになったことから、このお茶は「皇服茶おうふくちゃ」と呼ばれるようになりました。新たな1年を健康で幸せに過ごせるよう、その習慣が庶民の間にも広がり、幸福をもたらす意味から「大福」の文字が当てられました。お湯呑みに梅干し(長寿と健康を願う)、結び昆布(睦み喜ぶ)を入れ、新年はじめて汲んだ水で沸かしたお湯を緑茶(繁栄と長寿の象徴)に注いでいただきます。この大福茶をいただくと穢れのない神聖な気持ちになってお正月を迎えることができるような気がします。

さて、冬の体調管理におすすめなのが、カテキンたっぷりの緑茶。カテキンは茶葉が自身を酸化や外敵から守るために蓄えるポリフェノールの一種で、お茶特有の渋味成分のもとです。カテキンを多く含むお茶は深蒸し茶。そして、大事なのはお茶を淹れる際のお湯の温度です。カテキンは水や低い湯温ではあまり溶け出しませんが、湯温が高ければ高いほど溶け出しやすい性質があります。沸騰したてのお湯で深蒸し茶を淹れるとカテキンをより多く摂取することができます。

ここでさらに問題があります。深蒸し茶を飲んで、カテキンをしっかり吸収するために一度にたくさんの量を飲めばよいというわけではありません。お茶を一杯飲んでカテキンが血中に吸収される量は2~3%ほど。吸収されてから1時間半をピークに減少します。なので、カテキンの効果を最大限に生かすには約2時間おき、1日に5杯を目安に飲むことが大事です。

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