西洋医学・漢方/東洋医学・栄養療法でみなさまの健康に貢献
薩摩川内市の耳鼻科
せんだい耳鼻咽喉科
鹿児島県薩摩川内市高城町1945番地1
おれんじ鉄道上川内駅から20分
診療案内 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前 8:30〜12:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 3:00〜5:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
診療時間補足 | ※ 手術日のため外来休診 |
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休診日 | 日・祝日・木曜・第4土曜日 |
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木曜 | 月に1回、専門業者にて清掃およびワックス がけを行っております |
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診療日の変更のお知らせ | R5年4月より休診日を変更します 木曜日:休診 第4土曜日:休診(学会休診等で他の土曜日に振替あり) |
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『コレステロールは低い方が良い』
これは、ここ30年間に医学会を含めて社会全体で認められてきた誤りです。コレステロールは、細胞膜を形成し、その透過性を維持しながら細胞の防水性を保っています。また、総コレステロールの25%は脳にあり、脳の発達と機能を支えていることがわかっています。『脳の栄養はブドウ糖だけ』という通説も今や間違っていたことがわかっています。
コレステロール低下薬(スタチン系薬剤)が何を引き起こしているのかをきちんと知ることは重要です。2012年2月、米国食品医薬局(FDA)はスタチン系薬剤が記憶の喪失や錯乱のような認知面での副作用を引き起こしうることを示唆する見解を発表しています。また、米国医師会が実施し、2012年1月に医学雑誌に発表した論文では「6万人を対象とした研究で、スタチン系薬剤を服用する女性の間では、糖尿病のリスクが48%も増えていた」と報告されています。2009年には、MIT(マサチューセッツ工科大学)の上級研究員は、その論文で、「低脂肪の食餌とスタチン系薬剤がアルツハイマー病を引き起こす原因となる」ということを発表しています。
また、ごく最近のイギリスの論文では、スタチン系薬剤を長期投与された群は投与されていない群に比べて心筋梗塞などのイベントの発生に差がなかったと報告されています。つまり、本来の目的である心血管系疾患も減らせず、糖尿病は増やし、認知症も増やしてしまう可能性が高いということになります。
では、LDL(いわゆる悪玉コレステロール)が高い人はどうすれば良いのでしょうか?LDLはコレステロールそのものではなく、コレステロールを運ぶトラックのようなものです。この積み荷であるコレステロールそのものではなく、コレステロールは量が多い分、活性酸素の攻撃を受けやすく酸化されやすいので、問題になっているのです。そこで、酸化を防ぐ抗酸化物質をふだんから十二分に摂っておけばよいのです。
~みみだより花だより No.244 2017年7月号より~
『オギャー』と生まれたその日から老化は始まっています。老化の原因として知られているもののうち重要なのが、活性酸素とAGEsです。活性酸素は、酸素の変化した物質で、4種類(スーパーオキサイド・過酸化水素・ヒドロキシラジカル・一重項酸素)あります。一方、AGEsは糖化最終産物というもので、ブドウ糖と結合したいろいろな物質を言います。この糖化と活性酸素を減らすことがアンチエイジングに繋がります。
活性酸素の除去のために必要な物質は、スカベンジャーと総称されるビタミンやミネラル、ポリフェノール類です。主なビタミンは、ビタミンA、C、E、そしてB群です。
ミネラルでは、鉄、亜鉛、セレン、マンガン、銅などです。その他のものとしては、ポリフェノールやフラボノイドがあります。生体に備わっているものとして尿酸があります。
ビタミンAは、鶏卵、肝油、バター、うなぎ、レバー、チーズ、緑黄色野菜に多く含まれます。ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類、小麦胚芽油、バター、レバー、鶏卵など。 ビタミンCは、柑橘系、ニガウリ、抹茶、レモン、ピーマン、春菊、ブロッコリー、グリーンアスパラガス、ネギ、白菜などに多く含まれています。
B群は、多くの動物肉やレバー、魚介類、ナッツ類、キノコ類などに含まれます。
これらのうち、ビタミンAとビタミンEは、脂溶性(油に溶ける性質)なので、油と共に摂取する必要があります。1日に1度は油脂と共に摂る必要があります。年を取って、脂っこい食べ物が苦手になってくると、一気に老化が進むのはそのためです。
一方、ビタミンB群とビタミンCは水溶性ですので、なるべく回数多く、均等に摂る方が効果的です。
鉄と亜鉛と銅といったミネラルは、同じレセプターから吸収されるので、どれかに偏った摂り方をすると他のものが欠乏を起こすことがあります。鉄に関しては、動物性のタンパク質の中に含まれているヘム鉄として摂取する方が効率が良く、活性酸素を作り出すという鉄の相反する働きを封じ込めることができます。
~みみだより花だより No.245 2017年8月号より~
最近よく耳にする「糖質制限」。これはいったいどういうことなのか?是か非か?
2012年、イギリスの世界で最も有名な科学雑誌に、衝撃的な論文が掲載されました。その内容をきわめて簡単に言えば、「人が1日に生きていくのに必要な糖質は、ティースプーン6杯分(約15g)である。現代人は糖分の摂りすぎであって、多くの病気の原因となっている。砂糖に高い税金をかけてでも使用制限をしなければ近い将来、危機的状況が訪れるだろう」。
1日に15gの糖質と言えばどれぐらいでしょうか? たとえばヤクルト1本分でおよそ7g、ポカリスエット500mlでおよそ33g、CCレモン(500ml)が約50gの糖質が含まれています。ですから、熱中症予防と考えてポカリスエット(500ml)1本飲んだら、1日に必要な糖質の2倍を摂取してしまうことになります。本来、必要な量がどんなに少ないものかがおわかりでしょう。このほかに普通の人はご飯を食べ、パンを食べ、麺類を食べ、さらにはお菓子や果物を食べたりしますから、どんでもない量の糖質を毎日とり続けていることになります。
「老化」は「糖化」とほぼ同義であることは最近の研究で明かになってきました。「糖質」すなわち「炭水化物」の摂取を極力控え、良質のタンパク質とビタミン、良質の油脂を充分に摂る食生活が多くの生活習慣病や癌、慢性病を予防し、今や国民病となろうとしている認知症を防いでくれる可能性が高いのです。
【おすすめの本・今月の1冊】『疲労も肥満も隠れ低血糖が原因だった』
溝口 徹 著 マキノ出版 2017年
寝ても疲れがとれない人、どうしてもやる気が出ない人、ダイエットをしても痩せない人必見。栄養療法の専門医が明かす新常識。
~みみだより花だより No.246 2017年9月号より~
敬老の日に発表される人口動態統計で、65歳以上が27.7%に及ぶことが示されました(2017年時点)日本人の遺伝子が糖尿病になりやすい傾向があるということは以前にも述べたことがありますが、とりわけ55歳を越えると何らかの耐糖能異常が起こると考えられています。太っているII型糖尿病は、なんとなくイメージできるかと思いますが、日本人の糖尿病はやせている人の割合が欧米に比べてとても高いのです。
欧米人が皮下脂肪型肥満が多いのに比べ、日本人は内蔵型肥満が多いのです。肥満を促すホルモンと言えばインシュリンです。インシュリンが多く分泌されると肥満が起こります。そしてこのホルモンが分泌されるのは、血糖が上昇した時のみです。
インシュリンが分泌され続けると、体重の設定値が次に高くなっていくことがわかってきました。したがって、インシュリンが分泌されない時間をなるべく長く作るという事が肥満を改善し、その次に起こってくる糖尿病や認知症の発病を抑制する可能性があります。
具体的には、①夕食を早めにとる、②翌朝までの絶食の時間をなるべく長くする ことが重要です。
肥満を解消するために過度な食事制限や激しい運動をしたりしても結局はリバウンドが起きてしまうことが多く、ダイエットには繋がらないというのが最新の研究でわかってきたことです。つまり、1日のうちで、全く何も食べない時間を定期的にできるだけ長く作ることが重要なのです。そして、血糖が乱高下しないように、タンパク質・食物繊維を主体として、なるべく炭水化物を減らす食事が大事になります。
~みみだより花だより No.247 2017年10月号より~
10月28~29日(2017年)にかけて、二つの学会をはしごしてきました。一つ目は、耳鼻咽喉科漢方研究会(東京都)です。いくつかの特別講演の中で、小児科のある有名な先生が子どもへの漢方薬の飲ませ方というお話をしてくださいました。その講演の中で、「子どもの熱性けいれんが増えている」という内容のコメントがありましたので、講演終了後にその点について詳しくお話を伺うと『原因は鉄不足だと思います』とのお返事でした。日頃から、この事実を認識していたわたしとしては、『やはりそうなんですね』と、しばし、話が盛り上がりました。
また29日は、東洋医学会九州支部会(博多)でした。特別講演をされた東京女子医科大学東洋医学研究所の教授が漢方薬だけでは治らない病態に鉄や亜鉛の不足が潜んでいるというお話をされました、これまた当院が3年前から取り組んできている栄養療法の流れがここへきて理解されるようになってきたと感慨深い思いでした。
これらの講演内容のポイントは何かと言いますと、鉄や亜鉛などのミネラルやビタミンなどの潜在的な不足が子どもの頃から深刻になっており、いずれ糖尿病を招き、さらには認知症を招いていくのだという恐ろしいシナリオが既に進行中だという事です。
現代人は、1日に何回食事をするでしょうか。世界中の平均で1970年代には1日3回が一般的だったそうです。それが2000年には5~6回になっているとのころです。
つまり、朝昼晩のいわゆる大きな食事に加えて午前午後に間食を摂り、さらには夜食を食べるといった具合です。しかもその内容は、ほとんどが炭水化物です。これではインシュリンが出ないでいる時間がほとんどないということになります。そして、その果てには、認知症が待っています。
国民の貧困化は、肥満の増加と完全に相関していることが報告されています。貧しいと、つい安い炭水化物に飛びついておなかを満たそうとしてしまうのです。子どもは間食に良質なタンパク質を摂るようにし、成人は間食をやめるか、炭水化物をタンパク質やオメガ3系脂肪食に入れ替える必要があります。
~みみだより花だより No.248 2017年11月号より~
〖The Obesity Code〗から
このタイトルの英文の雑誌に大変興味深い事が書いてあります。この本は昨年出版された本ですが、「肥満を解消するための解決方法」とでも訳せば良いのでしょうか。
肥満に対する考え方は、長い間、カロリーの摂りすぎが原因だと信じられてきました。現在でもなおその考えか主流だと思われます。ところがこの本では「カロリーは肥満と無関係だ」ということを、これまでに行われてきた数多くの疫学研究の結果を基に説明しています。
では、肥満の原因は一体何なのでしょうか?
答は『インスリンの分泌過多』なのです。アメリカでは、成人の肥満はもちろんですが、子どもの肥満が大きな社会問題になっています。そこで、子どもを対象とした疫学研究が盛んに行われてきています。いくつもの研究が、子どもを二つのグループに分けて、片方にはカロリー制限と運動の励行を行い、もう一方では、特別な指導を行わないといった疫学研究です。
驚くことに数年間かけて行われた多くのそういった研究では、いずれも二つのグループの肥満度に差が出なかったのです。
差が出た研究は、片方のグループに炭水化物やスナック菓子の摂取を禁じたやり方です。つまり、カロリーが問題なのではなくて砂糖や炭水化物に含まれている糖質がインスリン分泌を促すことが問題であるということがわかったのです。
むかしからおばあちゃんたちが言っていたように「甘いものは控えなさい。米や小麦は摂りすぎないように、スナック菓子は食べちゃダメ」という指導がもっとも正しかったのだと著者は結んでいます。
~みみだより 花だより No.249 2017年12月号より~
診療時間 | 午前 8:30〜12:30 午後 3:00〜5:30 木 手術日のため外来休診 土 午前8:30〜午後2:30 ※補聴器相談:水曜午前 |
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休診日 | 日曜、祝日、木曜午後 (その他院長学会時) |
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