西洋医学・漢方/東洋医学・栄養療法でみなさまの健康に貢献
薩摩川内市の耳鼻科
せんだい耳鼻咽喉科
鹿児島県薩摩川内市高城町1945番地1
おれんじ鉄道上川内駅から20分
診療案内 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前 8:30〜12:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 3:00〜5:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
診療時間補足 | ※ 手術日のため外来休診 |
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休診日 | 日・祝日・木曜・第4土曜日 |
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木曜 | 月に1回、専門業者にて清掃およびワックス がけを行っております |
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診療日の変更のお知らせ | R5年4月より休診日を変更します 木曜日:休診 第4土曜日:休診(学会休診等で他の土曜日に振替あり) |
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風邪は一般的には、ウイルスによる感染症と考えられていますが、感染して発病するメカニズムは実はまだよくわかっていません。それがわかれば予防も確実にできるかも知れませんが、なかなか難しいところです。
風邪のウイルスには、たいへん多くの種類が知られています。身近な風邪では、ライノウイルスがその主役と言われています。
子どもたちにとって重要なウイルスには、高熱を引き起こすものがたくさんあります。咽頭結膜炎を起こすアデノウイルス、ヘルパンギーナや手足口病を起こすコクサッキーウイルスやエンテロウイルス、喘息様気管支炎を起こすRS-ウイルスやヒトメタニューモウイルスなどです。
また、インフルエンザも代表的な高熱などの全身症状を引き起こすウイルスです。その昔、世界中で400万人以上の死者を出したスペイン風邪として恐れられ、10数年単位で新型株が大流行して猛威を奮います。が、このウイルスはマイナーチェンジが多いので、全く新型でなくても次々に変異を繰り返し、予測するのがなかなか困難だと言われています。ワクチンを打っていても、かかる人が少なくないのはよく知られた事実です。
ですから、インフルエンザワクチン不要論を唱える学者もいますが、今のところワクチン接種により発症しても重症化を防ぐことができるという意見が一般的です。ワクチン接種を受けたとしても、自分の抵抗力が落ちていればウイルスが血液に侵入することになります。
インフルエンザウイルスの効力は、乾燥と低温によって増強されると言われています。つまり室内の保温と加湿が重要です。特に寝室の温度(15℃以下にならない工夫)湿度(50%を切らないような工夫)を心がけましょう。そして、寝る時には、必ず1枚脱いでから寝具をかぶるような工夫が重要です。それでも汗が多く出ればこまめに着替えさせるのがいいでしょう。
最近のテレビ番組は、高齢化を反映して、健康に関連する内容が極端に多い気がします。しかも奇をてらった演出でもってまわった言い方をして、視聴者を翻弄しているようにも見えます。番組作りは視聴率至上主義でしょうから、ある意味当然なのかも知れませんが、番組のスポンサー寄りの内容になっていることもあるので、番組に振り回されないようにしたいものです。
まもなくインフルエンザの感染者が出てくる時期です。インフルエンザワクチンを打っていれば、かかっても重症化することは少ないのですが、ワクチンを打てずにかかった人の中には基礎疾患次第でかなり重症化する場合もあります。今のところ、A型は抗インフルエンザ薬が有用ですが、B型に関してはあまり効果が期待できません。
倦怠感を伴う発熱や感冒症状の際には、喘息などのアレルギー疾患を持っている人、高齢者、乳幼児などの抵抗力の弱い人は、早めの受診と治療が必要です。
予防と治療に最も有効なのがビタミンCです。それもかなり大量に摂っておく必要があります。最低でも1日に2000mg(2g)は摂りたいものです。確実な予防と治療を維持するなら、1日10g必要と考えられます。1日10gのビタミンCはいったいどれぐらいかと言いますと一般的なレモン100個分に相当します。食品で摂ることはもちろん必要ですが、不足分をサプリメントで補うことも必要です。豊富な食材は、ブロッコリー、アボカド、カイワレ大根、パセリ、トマト、もちろんレモンなどです。甘い果物にはビタミンCは少なく、しかも果糖というやっかいな糖分が多いので、甘い果物でビタミンCを補おうとするのは控えましょう
スギ花粉症やダニアレルギーによるアレルギー疾患の治療についていくつかの方法がありますので説明します。
スギ花粉症やダニなどのアレルギー性鼻炎は、今やわが国の国民病ともいえる困った事態となっています。この時期の日本全体の経済的損失は5000億円~1.2兆円にも達するという試算もあります。
毎年毎年、薬を飲んで点鼻薬や点眼薬のお世話になるという悲しい現実が、日本の春の風物詩のようになっています。根本的に治す方法はないのでしょうか。
その答えの1つが免疫療法です。従来の皮下注射法に加えて、数年前からより簡便な舌下免疫療法が保険適用になっています。
原因物質をしみこませた溶ける薬剤や液剤を舌の下にくわえてしばらくして飲み込むという方法を毎日3年間ほど続けることで、原因物質に対する反応性を落としてしまうという方法です。これはニカワ職人が、生まれた子どもに将来を見越して、少しずつ少しずつニカワをなめさせて免疫をつけていくという民間によく知られた方法に医学的な理論付けをしたものです。なぜ効くのか?実際にはそのメカニズムはまだ完全には解明されていません。
栄養療法的には、ビタミンD3を至適濃度まで投与する方法があります。もう一つの答えです。
もともとビタミンDは、日光ビタミンともいわれ、お日さまにきちんと当たっていればわれわれ黄色人種では不足することはないと言われていた栄養素です。ところが最近は紫外線の毒性が強調されるあまり、直接に日光を浴びない風潮となっており、不足しがちになっています。
家の中にこもっている人にアレルギー疾患が多いのもまた事実のようです。至適濃度のビタミンDを摂取することで花粉症やアレルギーが治る可能性が指摘されてきています。ご興味のある方は当院外来でご相談ください。
~ONEより~
近代化された生活を送る現代人はビタミンDが不足していると考えられています。また、日照時間が少ない地域や季節により、さらに不足するのだそうです。
日光にあたると紫外線が皮膚のコレステロールを変化させ、ビタミンDが生成されます。夏場の正午ごろに直射日光に30分間あたるだけで700~800IUのビタミンDが体内に生成されます(肌の露出度10%の場合)。紫外線のうち、ビタミンDを生成するのはUVBで、これは服や窓ガラスを通過しません。
〖ビタミンDのはたらき〗
①免疫を調整 ②骨代謝を正常化 ③がんを抑制 ④血糖をコントロール ⑤細胞の分化誘導を促進 ⑥表皮の角化を正常化
ビタミンDを体内で生成させるためにも1日に15分は窓越しではなく直接日光に当たりましょう。
糖尿病が今や国民病であることは疑う余地がありません。とりわけわが鹿児島県は糖尿病による死亡率が高く常にワースト5に入っています。糖尿病の怖さはやはりいずれ起こってくる合併症にありますが、なかでももっとも恐れるべきは認知症です。
WHO(世界保健機関)が認知症の危険因子を9つ挙げていますが、その第一番に糖尿病が記されています。次いで高血圧、飲酒と喫煙、心臓病などと続きます。糖尿病を予防し、治療することが認知症になる危険性を低くすることができます。
血糖を上げるのは「糖質」です。糖質とは何でしょうか。ブドウ糖、ショ糖、加熱デンプンがその本体です。一般的には炭水化物と言ってもよいでしょう。つまり、まず穀物です。白米、玄米、餅、あられやおせんべいなどのお菓子、パン、麺類、ピザ生地、餃子の皮、お好み焼き、たこ焼きなどなどです。
東日本大震災後に被災地に届いた支援物資は、ほぼ炭水化物が中心でした。福島県内地元の大学が調べたところでは大人も子どもも肥満者が増えたそうです。熊本地震後も同様のことが報告されています。
また、スウェーデンでは国を挙げた疫学研究で、「肥満の原因はカロリー過剰であり、カロリーを減らすためには脂肪摂取を減らさなければいけない」という考えのもとに、国家レベルで15年間にわたって脂肪摂取制限を実施したところ、この期間に国民の肥満率は、なんとぎゃくに1.5倍に増えてしまったのです。
その結果、肥満と糖尿病の原因は、脂肪ではなく炭水化物だ」という考え方が一般的になってきており、現在ではスウェーデンでは国民の4人に1人が糖質制限を実施しているそうです。さらに詳しいことを知りたい方は以下の本がおすすめです。
【炭水化物が人類を滅ぼす「最終回答編」】 夏井睦著 光文社新書 2017年
『傷は消毒してはいけない』といって、これまでの創傷治療のやり方を180度ひっくり返したあまりにも有名な著者が、糖質制限を推奨する前作に続いて出した決定版的な書物です。人類が本来何を食べてきたのかに回帰し、糖質制限こそが諸病の解決法であることを説いています。『穀物の食料化の試みは1万年にわたり人類に恩恵を授けてくれたが、ついに限界に達したのだ。この食習慣を続ける限り、ヒトは穀物と共倒れだろう』~本文より
肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンが2011年に公費による集団接種となってから、鼓膜切開を要する重症の中耳炎症例は激減しました。ところが急性中耳炎が激減しているわけではなく、軽症化が進んでいるというのがここ数年の流れです。しかしながら2017年ぐらいから再び重症例が増加する傾向が認められてきています。
それは、ワクチン以外のもう一つの減少要因であった新規抗生剤及び抗菌剤の効果が薄れてきているせいではないかと考えられています。新規の抗生剤はカルバペネム系と言われるもので、また抗菌剤はニューキノロン系と言われる薬剤です。
現在、小児の上気道感染症の主な起炎菌は4種類です。肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラ菌、そして溶連菌です。従来の抗生剤は使用頻度が高くなるにつれて、切れ味が悪く耐性を持ち始めてきているということです。抗生剤や抗菌剤は、本来病原体がウイルスであれば無効です。つまり、感染症の原因病原体が細菌やマイコプラズマやクラミジアといった比較的大きい病原体でなければ効きません。しかも突然変異で、これらの薬剤が効かない菌がある一定の割合で出現してきます。ですから最初は効いたとしても、次に感染症が起こる時には、その生き残った菌が増殖してきますので、同じ抗菌剤は効きが悪くなります。
あとは、お決まりのいたちごっこです。そうこうするうちに神のように効いていたこの二つのスーパー薬剤をもってしても、次第に効きにくい菌が出現するようになってきています。
風邪のほとんどはウイルス疾患ですが、経過中に高率に細菌感染を起こすと言われています。しかしながら、それをきちんと確認もせずにやみくもにいきなり最終兵器を使ってしまうという愚を冒していないか検証すべき時期にきています。
最近、テレビの健康番組では、従来言われていたような『卵を食べるとコレステロールが上がります』といった根拠のない話を否定する内容が増えてきました。もっとたんぱく質(肉や魚や卵など)をたくさん食べましょう・・・というような指導をよく見かけるようになってきました。とてもありがたいことです。
ただ、問題なのは、その一方で『糖質制限の必要性』をきちんと説明しない番組が多いことです。これまでの常識が覆されるためには、その常識を金科玉条としていた学会の重鎮たちが全て引退する事が必要条件だと言われています。また、テレビの場合、スポンサーあっての放送なので、強く表現できない部分もあります。しかし、今後、予防に重きを置かない限り、わが国は数十年で体制が弱体化して、お隣の大国に飲み込まれてしまうかも知れません。
和食が悪いとは言いませんが、炭水化物が食事の大半を占める食事を見直し、来るべき穀物枯渇の時代に向けて舵を切るべきです。霜降り肉を作り出すために本来の食べ物ではないトウモロコシ(遺伝子組み換え)をゲージに入れられて食べさせられている牛たちを解放して、放牧による本来の草食に戻してあげるべきです。
さて、今年の猛暑は一段厳しいですが、熱中症で搬送される患者さんが後を絶ちません。毎年のことですが、こういう時に熱中症予防のための水分補給が推奨されます。もちろん充分な水分や塩分の補給は必要ですが、それ以上に大切なことはたんぱく質やビタミンの適正な量の補給です。充分量の動物性たんぱく質の補充が筋肉を増やし、同時に必要な鉄や亜鉛やビタミンを補充できます。
スポーツドリンクに頼った水分補給は糖質(ラベルの成分量をぜひじっくり見てください)を大量に摂ることになってしまい、ビタミンを消耗して痙攣を起こしやすくなります。充分に気をつけましょう。
診療時間 | 午前 8:30〜12:30 午後 3:00〜5:30 木 手術日のため外来休診 土 午前8:30〜午後2:30 ※補聴器相談:水曜午前 |
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休診日 | 日曜、祝日、木曜午後 (その他院長学会時) |
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