西洋医学・漢方/東洋医学・栄養療法でみなさまの健康に貢献
薩摩川内市の耳鼻科
せんだい耳鼻咽喉科
鹿児島県薩摩川内市高城町1945番地1
おれんじ鉄道上川内駅から20分
診療案内 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 8:30〜12:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 3:00〜5:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
診療時間補足 | ※ 手術日のため外来休診 |
---|
休診日 | 日・祝日・木曜・第4土曜日 |
---|
木曜 | 月に1回、専門業者にて清掃およびワックス がけを行っております |
---|
診療日の変更のお知らせ | R5年4月より休診日を変更します 木曜日:休診 第4土曜日:休診(学会休診等で他の土曜日に振替あり) |
---|
予測もつかないような凶悪な事件の報道に触れるたびに、胸がつぶれる思いがして、いったいどうすれば防ぐことができるのだろうかと途方に暮れます。
技術の革新で、自動ブレーキが全ての車に搭載され、街中に監視カメラが配備され、スクールバスに運転手以外にガードマンを乗せたり、地域で見守り巡回を強化したり、考えつくことをすべてやったとしても、近頃頻発している様々な凶行を未然に防ぐことは困難のような気がします。
様々な事件の背景を検証することは必要ですが、と同時に栄養学的な観点から脳内ホルモンの過不足があるのではないかと考えることも必要だと思います。
心が穏やかになったり、よく眠れたり、幸福感を感じたりするのは、脳内で神経伝達物質が充分に作られ、正しく機能しているからなのです。GABAやセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質を作る材料はまずたんぱく質です。
充分なたんぱく質が摂れていなければ、心が豊かにならなくなり、他人の幸せを喜ぶことができず、嫉妬やねたみが起こり、道連れ意識が起こってしまいます。
また、これらの神経伝達物質が不足すると、うつ状態になり、何かの拍子で、自殺や自傷行為に及ぶことがありますし、炭水化物に偏った食生活をしていると、低血糖症になり、普段はとてもおとなしい人が突然共謀になったり、暴言を発したりすることもあるのです。アメリカで研究された犯罪心理学ではよく知られた現象です。
やはり、心配なのは現代の小中学生です。食事内容があまりに偏ってはいませんでしょうか。
まず食生活から変えていくことが第2第3の同じような事件を起こさないために必要なのではないでしょうか。
地球上で生命体が誕生したのは、今から38~35億年前と言われています。いくつかの奇跡が重なって起こったきわめて不思議な現象だったとある学者は言います。
さらに奇跡が重なり、多細胞生物が誕生したのが15~14億年前で、そのころ地球上にあふれていた金属が鉄でした。ウイルスや細菌、多細胞生物を問わず、皆このミネラルを利用する代謝系を形成していったのです。それと共に亜鉛、さらに銅、セレン、モリブデンなどを利用し、地中深くに存在していたヒ素、水銀、カドミウムなどの重金属は、逆にそれらに触れると生命を脅かされることになったのです。
これらの重金属は、共通する受容体を通して腸管から吸収されます。ですから鉄や亜鉛の摂取量が減るとその他の有害な金属の吸収が高まる結果となります。お米を食べる東南アジアの民族では地中のカドミウムを微量づつ摂取するはめになっており、最近多くなったアルミニウム(缶入りの製品は大半がこれ)、水銀(歯科用材)と共に、日本人での集積が多いと言われています。
では、ここで鉄欠乏による症状を復習してみましょう。
□ 歯茎から出血がある
□ 知覚過敏症がある
□ あごの関節に痛みや違和感がある
□ 歯磨きや歯科での型どりの際に吐きそうになる
□ 食べ物が飲み込みにくいことがある
□ 肩こり、背部痛、筋肉痛がある
□ よくあざができる
□ 立ちくらみ、めまい、耳鳴りがする
□ 手足が冷える
□ 頭痛、頭重になりやすい
さらに、皮膚に出やすい症状として
□ 何もないのにやたらに痒い
□ かゆいブツブツがでる
□ 手荒れが治らない(特に女性)
□ あせもができやすい
□ 髪の毛や衣類が触れるだけでかゆくなる
□ 冷え性、しもやけ
□ 爪が割れやすい
□ 白髪、髪が抜けやすい
□ 口の周りとあごにかけてニキビがえできる
□ シミができやすい
□ 白斑が治らない
□ 神経痛が続いている
□ 手足のムズムズ感や異常感覚
□ 生理前にニキビが悪化する
いかがですか? 前半の10項目の3個以上思い当たれば鉄不足の可能性があります。
鉄の補充は、思春期の子どもたちではとても重要です。特に女子、また男子でも部活などで激しい運動をする場合ではその補充は必須となります。お肉を食べましょう。
日本漢方の大家と呼仙人る先生方は、たくさんいらっしゃいますが、その中でも異色の仙人のような先生が小倉一成先生です。
小倉先生は、玄米先生とも言われて、数々の難病を1日1食の玄米菜食とマラソンなどの鍛錬法を中心に、漢方薬と鍼灸を駆使して、神業のように治した先生です。
先生の『自然治癒力を活かす』という本を読むと、現代日本人が失ってしまった正しい食事のあり方(先生は正食と呼んでいらっしゃいます)が書かれています。その本からの一説です。
「昨今は、生活のテンポが早くなったせいか、忙しくて、時間がなくて、という言葉をよく耳にする。多分に気分的なものが手伝っているのであろう。私は忙しいとは心をうしなう(亡なう)』と書くのだと、よく話すが、気ぜわしい生活の中では、食べ方一つをとりあげても、食物を充分に噛みしめる心のゆとりを失っているようである。食べることに専心できないのでは、本当に食べるとは言えないであろう。 胃袋に流しこみさえすれば身につくと思ったら大まちがいである。人間の体のつくりは繊細で、食べる前のカロリー計算がどんなに精細でも、その食べ方によって結果は大きく変わってくる。よく噛むか噛まないかで、食べたものの利用率がぐんと違うからである。」云々・・・
この後に失明寸前の緑内障の患者さんが、先生の指導する食餌療法などで改善した話が続きますが、なんと、その患者さんは1時間以上もかけて噛むようにしたとのことです。
また、アメリカの Obesity Code という本の中に出てくる話ですが、20世紀の初頭に活躍した栄養学者の Fletcher は、一口100回ずつ咀嚼すれば、肥満を防止し、筋肉を増やせると言っていたそうです。20世紀初頭にはこのやり方が一大ブームになっていたそうです。
最近の論文によると、唾液の中に含まれている、抗菌物質(AMP: antimicrobial prodact)は、甘み刺激で減少し、苦味刺激で増加するそうです。
したがって、よく噛んで唾液をたくさん出す習慣を身につけることが健康増進へ繋がるようです。
参考文献【自然治癒力を活かす】 小倉和成 著 創元社
「私たちが従わねばならない自然法則とは一体どんなものであろうか。およそ生きると言うことはエネルギーの摂取と消費という両面から成り立っており、そのどちらかに誤りがあってもその正誤の程度に応じて、生命のあらゆる面に、寸分違わずに、その反応が現れ、生命の強弱・長短・広狭・深浅に影響を及ぼすものである。どんな病でも、生き方の誤りを根本原因としないものはないであろう。そして、エネルギーの摂取と消費に関する自然法則には、次の要素がある」と続きます。
最近特に増えているのが、客観的に所見のない症候を訴える患者さんたちです。メンタル疾患と総称されることも多いのですが、実は栄養不足が原因になっている場合もあります。
先進国と言われるわが国で、栄養の偏りによる病気がとても増えているように思います。めまいや耳鳴り、治らない耳鼻の病気、治らない咳やあちこちの痛みなど。そして、糖尿病患者の増加はただ事ではありません。WHOの提言によれば、認知症の危険因子の第一番は糖尿病です。
うどん県を名乗っていた香川県やお隣の徳島県では糖尿病による死亡率が極めて高いことが知られていて、鹿児島県もワースト8位に名を連ねています。
糖質の高い甘い食べ物が氾濫していることや繊維質の少ない精製された穀物を大量に摂取する事がその要因と考えられています。また、本来噛むべき食品をわざわざ液体状に加工して簡単に摂れるようにした製品がこれまた氾濫しているのもその要因の一つでしょう。
咀嚼を充分にすることが唾液の分泌を促し、唾液内の抗菌物質(AMP)を出すことに繋がります。また、この物質は甘み刺激で低下し、苦み刺激で増加することがわかっています。
昨年末よりインフルエンザが流行しています。今のところA型がほとんどですが、例年ですと2月以降にB型が見られることが多いようです。2月はスギ花粉症の季節でもあります。花粉症とインフルエンザのダブルパンチにならないようにしたいものです。
インフルエンザは飛沫感染ですので、基本的に感染者から2m以上離れていればかかりにくいのですが、くしゃみをされると10m近くまで飛沫が飛ぶこともありますので注意が必要です。エチケットとして、くしゃみや咳による飛沫を飛ばさないような工夫が望まれます。マスクの着用、鼻をかんだ紙の処理など気をつけたいです。
また予防接種も大事です。これは乳幼児(未熟)、思春期の児童・生徒(成長期に伴う免疫能の低下)、65歳以上の高齢者(加齢による免疫能の低下)のために、罹患すると重症化する可能性があるため、重症化を防ぐためにも前述の方は接種が望ましいでしょう。
一番大事なのは、栄養です。2番目が充分な睡眠。ついで手洗いうがいの励行です。
栄養で一番必要なのはたんぱく質です。動物性・植物性を組み合わせて1日に体重1Kgあたり1~1.5gが推奨されます。ついで大事な栄養素が食物繊維とビタミンとミネラルです。特に鉄分・亜鉛・ビタミンACEおよびB群、さらにDです。
なかでも注目されるのがビタミンDです。最近になってこのビタミンの様々な働きがわかってきました。アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性の疾患の根本的治療に有用であることがわかってきたのです。
風邪の予防で直接的に作用してくれるのはなんといってもビタミンCです。健康保険のないアメリカでは風邪で医者にかかる人はあまりいませんが、いずれにしても風邪薬は高くて処方は困難ですので、ビタミンCを10g単位で処方されることが多いそうです。厚労省が定めているビタミンCの摂取必要量は1日にわずか100mgですから、10gはその100倍です。実際にはこのぐらい摂らないと風邪の治療には有用ではないのです。
特に喫煙者では、ビタミンCは極端に減っていますので、日頃から1日レモン24個分(約2000mg)のビタミンCを摂りたいものです。ビタミンCの豊富な食材と言えば緑黄色野菜でしょう。ブロッコリー、ピーマン、パセリ、アボカド、ゴーヤなどのほか葉物野菜が基本です。
さらにトマト、にんじん、かぼちゃなどには同時にビタミンAも含まれています。Aは呼吸器の粘膜を強くします。
お気軽にお問合せください
診療時間 | 午前 8:30〜12:30 午後 3:00〜5:30 木 手術日のため外来休診 土 午前8:30〜午後2:30 ※補聴器相談:水曜午前 |
---|
休診日 | 日曜、祝日、木曜午後 (その他院長学会時) |
---|