店頭に様々な種類のトマトが並ぶ季節になりました。

近頃は品種改良が進んで、大きなトマトから小指の先ほどの小さいトマトまで、まるで果物のように綺麗な形と艶のトマトが販売されています。

トマトは硬い表皮に守られているため、比較的劣化が少ない食材のひとつです。それでも、袋いっぱいのトマトを腐らせることなく料理に使うのはなかなか大変なことかも知れません。

そこでおすすめしたいのが冷凍トマト。うまみと糖度が凝縮した旬の今の時期に丸ごと冷凍することによって、無駄にすることなく、栄養も余すことなく体に取り込むことができます。

トマトの冷凍方法は２種類。角切りにして冷凍する方法と丸のまま冷凍する方法があります。

○角切りにして冷凍

　１㌢程度の角切りにし、空気をよく抜いて保存袋へ。使う時は凍ったまま必要な分だけ折って調理。　煮込みやスープ、ソースなどの加熱料理に向きます。

○丸のまま冷凍

　水洗いしてから水気をキッチンペーパーなどで拭き取り、皮付きのまま空気をよく抜いて保存袋へ。　使う時は室温に出して、表面が少し柔らかくなったら皮ごとすりおろして、シャーベットや和え物に

トマトの皮に多く含まれるリコピンは抗酸化作用があるので、皮ごと利用できるのが冷凍トマトならでは。ヘタを外すとそこから劣化しますので、外さずに冷凍しましょう。

　～みみだより　花だより　No.267　2019年7月号より～