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  • 栄養障害
  • 栄養素【たんぱく質】
  • 栄養素【ビタミン】
  • ミネラルその①鉄
  • 10
    栄養素【脂質】

⑥栄養障害

東洋医学では「未病」といわれる状態があります。病名はつかないけれども「何となく調子が悪い」「体がだるい」「足が冷える」「肩がこる」「朝の目覚めが悪い」「体がふらつく」などといった症状がみられます。

この病態は、実は栄養障害ではないか? と私は最近考えています。なぜかと言えば血液検査を栄養状態という観点から解析してみると、ビタミンB群、鉄や亜鉛などのミネラル、タンパク質不足などが多く見られるからです。また、最近右肩上がりで急増している糖尿病やその予備軍も簡単な随時尿検査で見つかることが多くなっています。そのような栄養障害がある患者さんでは薬が効きにくいという傾向が認められるようです。健康診断で受けた血液検査で異常なしといわれた場合でも、実は様々な栄養障害が隠れている場合があります。

最近、急増している「認知症」に対する国を挙げての対策が始まりましたが、予防という点からいえば、食養生について研究を進めてほしいところです。保険診療と栄養指導がどうしてもなじまないという医療システムの中で、医者側もあまり栄養について勉強しておりませんし、氾濫している健康食品や高脂血症や糖尿病についての正しい知識や食事指導もないがしろになっているのが現状です。

医師の言いなりになって、たくさんの薬を服用するのではなく、またテレビコマーシャルの内容を鵜呑みにすることなく、病気や自分の病態に対する正しい知識を身につけていくことが必要です。呆けないためにも!!

ーみみだより花だより 第212号 平成26年12月号よりー

⑦栄養素 【たんぱく質】

たんぱく質とは何でしょう?

生命の源を作る最も大切な栄養素、それがたんぱく質です。人間の身体は、頭の先からつま先まで全てたんぱく質でできています。私たちが食べたり、ものを見たり、歩いたり、考えたりできるのも、そして病気になったりするのも、全てたんぱく質が関わっています。

たんぱく質には実に多くの働きがあり、不足すると様々な症状を引き起こします。

【働き】

○皮膚・毛髪・爪をつくる

○歯・骨・筋肉をつくる

○内臓(肝臓・胃腸など)をつくる

○血管をつくる

○血液をつくる

○酵素をつくる

○ホルモンをつくる

○抗体・インターフェロンをつくる

【不足すると起こりやすい症状】

×皮膚の美しさ、髪のしなやかさがなくなる

×骨、歯、筋肉が弱く、もろくなる

×内臓が衰え、弱くなる

×血管がもろくなる(高血圧、脳卒中につながるおそれ)

×貧血になる

×代謝が悪くなる

×身体の調節が効かなくなる

×細菌・ウイルスに感染しやすくなる

 

たんぱく質は毎日消費されますから、毎日きちんと補充しなければなりません。1日に摂取する必要量は、体重の1000分の1~1.5です。これがやる気の源となります。

ーみみだより花だより 第213号 平成26年12月号よりー

⑧栄養素【ビタミン】

健康の維持促進に必要な三大栄養素は、タンパク質とビタミン、そしてミネラルです。ビタミンは、いわば建築現場における人足的役割を果たします。つまり、木材やセメントがタンパク質とすれば、それをこねたり、組み合わせたりして家を作り上げたりするのがビタミンです。ミネラルはそれらの材料をくっつけたり、組み立てするのに必要な接着剤などと考えれば理解しやすいでしょう。材料がいくらたくさんあっても人足がいなければ家は建ちません。ビタミンには水溶性のものと脂溶性のものがあります。脂溶性ビタミンの代表的なものが、A,E,D,Kなどです。

ビタミンAは、主に動物性食品に含まれ、皮膚・粘膜・目の健康、動物の成長に関わるビタミンです。1930年代以降、視覚に関係することがわかり、網膜という意味の「レチナ」が語源となって名づけられました。緑黄色野菜に含まれるカロテノイドは、動物体内でビタミンAに変換することからプロビタミンAともよばれます。

【働き】ビタミンAには以下のような働きがあります。

・粘膜を守る(がんの予防)

・骨や皮膚の作りかえに役立つ

・視力のもとになる

・肝臓機能の正常化

・IgA抗体を作る

【不足すると起きやすい症状】

・のどや気管支を傷めやすい ・ポリープができやすい ・胃腸が弱くなる ・婦人科系のトラブルが起こりやすい ・胃、子宮などのがんになりやすい

・骨折しやすい ・イボ、うおのめができやすい ・毛髪、皮膚のうるおいがなくなる ・手やかかとが荒れやすい ・アレルギーになりやすい

・視力の低下 ・夜間、ものが見えにくい

・肝臓の繊維化(肝硬変)

・感染症にかかりやすくなる

ーみみだより花だより 第214号 平成27年1月よりー

⑨栄養素【ミネラルその① 鉄】

健康の維持増進に必要なミネラルの中で、もっとも大切なものの一つが「鉄」です。「鉄分の不足」イコール「貧血」と考えられがちですが、の働きはたくさんあります。

※鉄の働きを挙げてみましょう。

①赤血球を作る

②体内に酸素を運ぶ

③骨・皮膚・粘膜の代謝に必要

④コラーゲンの生合成

⑤白血球・免疫に関与

⑥知能・情動に関与

⑦消化管に及ぼす影響

⑧身体活動・横紋筋に及ぼす影響

 

したがって、不足すると以下のような症状が現れます。

1)粘膜や皮膚の委縮と働きの低下

2)様々な精神神経症状、易興奮性、集中力の低下、頭痛

3)運動機能の低下

4)小児では、知能・身体発育の低下、情緒不安定、注意力散漫

5)易感染性(細胞性免疫能の低下)

6)コラーゲンの形成不全

 

 

それでは具体的にどんな症状が?

・寝起きが悪い

・疲れやすい

・肩がこりやすい

・湿疹ができやすい

・頭痛や頭重感がよくある

・風邪をひきやすい

・微熱がとらない

・洗髪時に髪が抜けやすい

・注意力が低下してイライラしやすい

・神経過敏

・歯茎から出血

・胸部痛

・体を動かすと動悸、息切れしやすい

・むくみやすい

・爪が変形している 反り爪

・食欲がない

・のどに異物感がある(飲みこみにくい)

・口角炎、口唇炎

・舌が赤くてスベスベしている

 

このような症状が気になる方は、一度血液検査を受けてみてはいかがでしょうか?

ーみみだより花だより  第215号  平成27年 2月号ー

⑩栄養素【脂質】

三大栄養素といえば、タンパク質、脂質、炭水化物です。

今回は脂質について考えてみましょう。一般的には動物性の油は常温で固体のものが多く、植物性や魚の油は液体のものが多いのはご存知でしょう。固体の油は構造上、飽和脂肪酸が多く、一方、液体のものでは不飽和脂肪酸が多いためです。

一般に中性脂肪と呼ばれている脂質は、グリセオールというアルコールに上記のいろいろな脂肪酸が3個結合したものです。ですから中性脂肪は、その脂肪酸の種類によって性格が違います。

健康に良い油として知られているEPAやDHAは魚の油ですが、いわゆる不飽和脂肪酸の仲間です。

植物油としては、同じ仲間のαーリノレン酸が主体となっている亜麻仁油やエゴマ油、シソ油などがあります。これらの油は不飽和脂肪酸の所以である二重結合が、構造上端から数えて3番目の炭素のところにありますのでオメガ3系の油と言います。

一方、コーン油、紅花油など一般の植物油は、リノール酸が豊富で、これは二重結合が6番目にあるので、オメガ6系と呼ばれます。また、オリーブオイルは、オレイン酸という種類であり、」オメガ9系です。オメガ6系の油とオメガ3系の油はどちらも必須脂肪酸と言われ、体内で作ることができないために、食品としてとらなければなりません。

オメガ6系は炎症を起こす作用を持ち、オメガ3系はその炎症にブレーキをかける働きを持っておると言われています。ですからオメガ3系の油(EPA、DHA、亜麻仁油、エゴマ油、シソ油など)を積極的に摂る方がよいでしょう。

ただ、αーリノレン酸は、極端に熱に弱いので、加熱する料理には使いにくいという難点があります。その点、オメガ3系ではありませんが、熱に強く炎症を引き起こさないオリーブオイルを摂ることも、オメガ6系の割合を減らすという意味で有用です。

最近話題のココナッツ油は、植物性ながら飽和脂肪酸です。バターやラードなどの動物性油脂は、以前は健康によくないという風に扱われましたが、これらの油は健康被害という点からは問題がないこともわかっています。

一方で、植物性とはいっても人口の油であるマーガリンやショートニングは、その構造上、トランス型という形状をしており、健康被害をもたらす危険な油であることを知っておきましょう。これらの油脂を使っているお菓子類は口にしない方がよいと言われています。欧米では使用が禁止されているところもあります。

ーみみだより花だより 第216号 平成27年3月号よりー

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