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H.30年3月5日(月)

「1月は行く、2月は逃げる」という言葉がありますが、あっという間に3月になりました。「3月は去る」とならないように、今月は気合を入れて1日1日を大切に有意義に過ごしていこうと思っています。

3月の呼び方でよく知られているのが『弥生(やよい)』。語源は、木草弥生月(きくさいやおいづき)が変化したものだと言われています。『弥』という字は「ますます」「いよいよ」という意味があります。つまり、木や草がますます生い茂る月ということになります。また、旧暦では桃や桜が咲く頃なので『桃月』『桜月』など、とてもきれいな呼び方もあるようです。

昨日はとても暖かく、鹿児島市内を駆け抜ける鹿児島マラソンのランナーたちにとっては暑い日となってしまいましたが、目立ったトラブルもなくたくさんのランナーたちが記録更新したようです。この時期は日に日に暖かくなり、春を迎える喜びを感じる日々ですね。新しい芽をふき、次々と花を咲かせる草木。そんな木々に触れるだけでもなんだか明るく幸せな気持ちになります。

気温が上がると嬉しくなる半面、スギ花粉が飛散するため花粉症の方々には辛い季節となります。また、春先はめまいや鼻血の疾患も増えてくる季節です。当院にも連日、スギ花粉症で苦しい症状をお持ちの患者さま、めまい、鼻血の患者さまがご来院されています。ご来院されてからなるべく短い待ち時間で診察にご案内できますように、受付された時点で受付スタッフから待ち時間の説明をさせていただいてます。また、お電話やWEBでご予約いただいたみなさまにも、大体の待ち時間をご案内させていただいてます。待合室で長くお待ちいただかないで済むようスタッフ一同、気を配っています。

それでも説明不足や予測ミス、熱発や緊急を要する患者さまの診察などで、待ち時間が予想以上に長くなってしまうことがここ数日多くなっております。多くの患者さまにご迷惑をおかけすることになり、本当に申し訳なく心苦しく思っております。心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ありません。

患者さまが病院を出られた時に少しでも笑顔でいられますように、院長はじめスタッフ一同全力で対応いたしますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

H.30年3月6日(火)

今日3月6日は「啓蟄」。暗い土の中でじっとうずくまっていた虫たちが、春の気配を感じてもぞもぞと活動を始める頃という意味です。わが家には6年前に迷ってやってきた黒猫♂がいるのですが、その子がやんちゃで、よくいろいろなものを捕まえて得意気に帰ってきます。冬の間は得意気な顔を見る回数が減っていたのですが、今日の啓蟄を境にまたいろいろと連れて帰ってくるのではないか・・・と戦々恐々としています。昨年、にょろにょろと動くヘビをくわえて帰ってきたときは、悲鳴をあげました。

ピンと張りつめた空気が弛み、次第に日がのびてくると自然界には春の暖かな陽気が満ちてきます。草花は芽吹き、地中からは様々な虫たちが顔を出します。春は生き物たちの命が生き生きと育まれる生命力あふれる季節です。それは人間にとっても同じ。春になると自然に何か新しいことを始めたくなります。体の中にはやる気や元気をもたらす『陽の気』が高まり、エネルギーが満ち溢れてきます。

東洋医学では、新芽から青葉へと草木がぐんぐん成長していくように、春は人間も活動的になります。それを発散させるのが『春の養生』と言えます。自然の気に逆らって室内に閉じこもり、発散しないでいると、陽の気がどんどん上昇して体内に滞り、そのために上半身に異常が現れやすくなるのです。春のめまいやのぼせ、気持ちの高ぶりによる不眠などは、春の陽気の上昇にともなう代表的な症状といえます。これは東洋医薬学では肝機能の異常亢進によってもたらされると考えられています。

肝の働きを正常に戻し、疲弊した肝の働きを補うのが酸味の食材です。酸味とは文字通り酸っぱい味で、陰陽五行理論では「肝・胆」をはじめ、目や腱の働きを補い、滋養する作用があります。梅干し、酢、みかんやレモンなどの柑橘類を食べましょう。疲労物質である乳酸がエネルギーに変わり、対外への排出を促します。

H.30年3月7日(水)

東日本を中心に寒波の影響で野菜の価格が高騰しているそうです。おかげさまでわが川内市ではそれほどの高値でもなく、野菜を手軽に買うことができありがたいと思っています。野菜は食事に欠かすことができません。でも、せっかく買った野菜も上手に使わなければ本来とれるはずの栄養の9割近くを逃してしまうこともあるそうです。そんなことにならないように野菜の「取り扱い説明書」をご紹介します。

 

野菜の栄養を逃さないポイント4つ

①栄養を逃さない切り方:野菜に含まれる栄養成分の中には空気に触れることで酸化し、機能性が低下するものもあれば逆にパワーアップするものもあります。また、繊維に沿って切るか、野菜のどの部位を切るかによっても、摂れる栄養の量に差が出る場合があります。

○タマネギ:タマネギの辛み成分、硫化アリルが空気に触れると血流の流れを良くする成分アリシンに変化するため、みじん切りにして10分ほど空気にさらしましょう。

○ニンジン:体の抵抗力を高めたり、活性酸素を抑制したり、粘膜や皮膚をすこやかに保つなどのβーカロチンを含むニンジンは、皮の部分にもたくさん含まれているので皮ごと食べましょう。

○ピーマン:ピーマンに含まれる苦味成分のクェルシトリンは抗酸化作用があります。効果的に摂取するには縦に切ると栄養が流出しにくいので加熱料理には縦切り。生で食べる時は食感が柔らかくなる輪切り。栄養が流出しやすいので切ったらすぐに食べましょう。

○ほうれんそう:鉄やβーカロチン、ビタミンCが豊富なほうれんそうは、切ってからゆでると栄養分が流出するので、ゆでてから切りましょう。根元の赤い部分にはミネラルやマンガンが含まれるので捨てずに食べましょう。

○ブロッコリー:花蕾の部分にはガン抑制作用のあるスルフォラファンが豊富です。茎の部分はビタミンCや食物繊維が豊富なので薄くスライスしたり千切りにして加熱して食べましょう。

○ニラ:ビタミンCが豊富な葉先の部分は栄養の流出を防ぐためざく切り、根元の部分には硫化アリルが豊富なのでアリシンを増やすために(たまねぎ参照)できるだけ細かく切りましょう。

○にんにく:こちらもたまねぎやニラ同様、硫化アリルが豊富なので空気に触れさせてアリシンを増やすために、できるだけ細かく切りましょう。薄切り<みじん切り<すりおろし。

○きゃべつ:ビタミンCが多い外側の葉はむき過ぎないようにしましょう。外葉の次に栄養が多いのが芯の部分なので、細かく刻むか薄切りにしてスープや炒め物などの加熱料理に活用しましょう。

野菜は料理次第で捨てる部分が全くなくなります。わたしは野菜の皮や芯の部分はまとめてスープにして食べます。オリーブオイルやバターで軽く炒めた後、雑穀を少し加えてブイヨンで煮込みます。たまねぎの皮の部分も野菜を煮込む時に入れます。野菜が煮えた頃に(たまねぎの皮を取り出し)ミキサーに入れ、細かく粉砕した後に鍋に戻します。豆乳を加え塩こしょうで味付けしてできあがり。仕上げに粗挽き黒こしょうをふってできあがり。(わたしはFAUCHONの粗挽き黒こしょうを愛用中♡ これを1缶買っておくと、香りづけに大活躍♬ 料理上手に見えるのでおすすめです。)

H.30年3月14日(水)

日に日に暖かくなってきました。桜もまもなく開花するそうですね。今週末は桜が見られるかも知れませんね。今日は「ホワイトデー♡」。男性諸氏はいろいろな種類の(本命だの義理だの)お返しを準備されたことと思います。先週末、ふだんは女性ばかりで男性はあまり見かけないお店で男性が一生懸命品選びをしているのを見かけました。微笑ましく思いながら見ました。わが夫もお返しをいろいろ考えて贈ってくれるのですが、今年は一緒に出かけたお店で注文してくれていました。

さて、前回の続きです。

野菜の栄養を逃がさないポイント4つ

②正しい保存法:せっかく新鮮な野菜を選んで買ってきても、保存次第で栄養分が流出したり激減したりします。その野菜にふさわしい保存方法で野菜の栄養をなるべくまるごと取り入れましょう。

○野菜室にいれるもの

 きゃべつ:切り口全体を水でぬらしたペーパータオルを密着させ、ラップで包む。さらにポリ袋に入れて口をしっかり縛り、切り口を下にして保存。

 ほうれん草:牛乳パックを半分に切ったものに立てて入れる。葉がつぶれないよう上からポリ袋をかぶせ、袋の口を牛乳パックの中に入れる。すぐ使う場合は買ってきた袋のままで立てて保存。

 レタス:芯を少し切り落とし、切り口に小麦粉をたっぷり付ける。ポリ袋に入れて口をしっかり縛り、芯を下にして保存。裏技:芯には生長点があるため、傷をつけることで生長が止まる。そのため芯につま楊枝を3本ほど刺してポリ袋に入れる。

 ブロッコリー:牛乳パックに茎全体が浸かる程度の水を入れ、茎の根元を1~2㎝切り落として挿して、ポリ袋をかぶせて輪ゴムで止めて保存。裏技:小房に分け、茎は皮をむき、幅3㎜程度の薄切りにし保存袋に入れて冷凍室へ。使う時は解凍せずにそのまま加熱すればOK。

 大根:1本買ったら葉もとを切り落とし、3等分にカット。ペーパータオルに包んでポリ袋に入れて保存。ペーパーが湿ってきたら交換する。

 にんじん:水に濡れるとその部分からいたむので、水分を拭き取ってペーパータオルで包んでからポリ袋に入れて保存。

 ねぎ:保存容器の底から2㎝ほど水を入れ、容器の高さより1~2㎝短くねぎを切って立てて蓋をして保存。3日に一度水を替える。または、野菜室に入る高さにカットし、ポリ袋に入れ立てて保存。

H.30年3月16日(金)

昨日、車で走っていましたら、鮮やかなピンクの花で彩られた木が目に飛び込んできました。あまりの美しさに息をのみました。それまで気づかなかった木は桃の木だったんですね。桜の木もそうですが、花が咲くとはじめて「ここにも桃の木があったんだ!」とその存在に気付きます。

七十二候で今の時期は『桃始笑(モモハジメテサク)』。3月11日~15日ごろになります。まるで暦を知っているかの如く、桃の花が一斉に咲き始めます。桃の花の特徴は枝にそって一気にたくさんの少し濃いピンク色の花(桃色ですね♡)をつけるのですぐわかります。桜とはちがった華やかでかわいらしい雰囲気ですし、子どもの頃に桃の節句で飾られていた桃の花を身近に感じるからでしょうか、桃の花が好きな女性は多いようです。

そんな桃の木ですが、邪気を祓う木としてむかしから庭の北東に植えて鬼門を守らせたそうです。桃太郎という名前も、邪気を祓う「桃」からきているのだそうです。

桃は漢方薬にも使われます。種は「桃仁(トウニン)」。血の巡りをよくし、女性ホルモンの乱れを正して、シミやクマを改善します。月経不順や便秘を改善して、老廃物を排出しやすい身体を作ります。子宮筋腫などにも有効な生薬です。桃の葉はあせもに効くと昔から使われていました。桃の果肉は、食物繊維が豊富なで便秘の解消など整腸作用があります。血行を良くし、体を潤す働きがあるので、美肌効果や腸の乾燥による便秘の解消に有効です。気・血を補うので、疲労や汗かき、寝汗、夏バテにも効きます。他の果物に比べると体を温める傾向がありますので冷え症の人におすすめの果物です。

と桃の効能を書きましたが、桃の花が咲いたばかりの今の時期は桃は食べられませんよね。今はこの可憐で可愛い、春を告げるピンクの花に癒されてくださいね。

H.30年3月23日(金)

1週間前に桃の花の美しさに心を奪われましたが、あっという間に桜の季節を迎えてしまいました。病院までの道に京セラ工場があるのですが、工場の敷地にたくさんの桜が植えられています。一斉に花を開き、道行く人々の目を楽しませてくれます。今年の冬はとても寒い日が多かったのですが、3月に入ると一気に春らしい日が続くようになりました。毎朝、ニュースで桜の開花情報を伝えていますが、鹿児島は3月17日に開花宣言し、満開は26-27日だそうです。っていうことは今週末がお花見のチャンスということですよね。なんだかワクワクしてきました♬

さて、桜が咲く季節は別れと出会いの季節でもありますね。まもなく環境が変わるという人もたくさんいらっしゃると思います。そんな人におすすめの言葉♡をご紹介します。

『ラッキーを待つ』から『ハッピーを育てる』。簡単に言うと、「受け身の姿勢から、自分がどう見るかで世界は変わってくる」という考え方です。自分は一人では生きてはいない、周囲の人との関わりで今の自分はある・・・ということを感謝しながら、自分でできる『いいことをする』。そうやって自分を少しずつ成長させることでハッピーはやってくるのだそうです。

この言葉を聞いたとき、抽象的すぎて難しいなぁ・・・と思いましたが、考え方を変えるということなんですね。自分に起こる様々なことを環境や周りのせいにすることなく、自分でできることを行うことで世界は変わっていくということでしょうか。そういう考え方をすることで自分を成長させることができる・・・。小さなことから始めてみるのもいいかも知れませんね。

年度末で落ち着かない日々ですが、桜に癒されつつ、どうぞ体も心も健やかにお過ごしくださいね。

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