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令和6年1月15日(月)

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。令和6年(2024年)は波乱の幕開けになりました。元旦の夕方に、石川県を中心としたマグニチュード7.6、最大震度7を計測する大地震が発生しました。その翌日、羽田空港で被災地へ支援物資を運ぶための海上保安庁のプロペラ機がJALの航空機に滑走路上で接触し、両機とも爆発炎上するという事故が発生しました。元旦、2日の正月気分を吹き飛ばす事件に日本中の人々が心を痛めそれぞれが何かできることを考える、そんな正月になったのではないでしょうか。

診察を受けられた患者さまは院長がしばしば説明しているのでご存知だと思いますが、現在日本で認可されている食品添加物は1500種類に対して、アメリカでは133種類、イギリスでは21種類。日本で認可されている添加物の中には発がん性があるため他国では認可されていないものがかなりあります。院長が診療の際にそのような話を患者さまに強く説明しているのですが、食品添加物や農薬、残留農薬などなど、院長同様に食品の安全性に危機感を持つ食品業者や有機無農薬で農業をされている農家さん、医師、薬剤師などが6日に集まり、『食の安全を考える会』を立ち上げました。今後、詳しい活動内容などご報告することになると思います。コロナをきっかけに、自分の健康について見直す人が増えてきたように思います。これからも診察時だけではなく、「みみだより花だより」「みみだより言の葉だより」で、健康でいられるために薬に頼ることなく、何を食べ、どのような生活をしたら良いか・・・を紹介していきたいと思います。

コロナ禍では、なかなか更新できなかったこのホームページも見直して、様々な情報を発信できるようわたし自身もがんばります。(←今年の努力目標)

 

令和6年1月22日(月)

前回も触れましたが、わたしたちの食生活において、『気をつけた方がいいもの』『なるべく食べない方がいいもの』が、たくさんあります。そのことを知っているだけで、自分だけではなく自分の家族の健康を守ることがとができます。世の中が便利になり、わたしたちは『食べ物』に苦労をしなくなり、口にするものの必要な条件をあまり考えなくなりました。お金を出しさえすれば簡単に『食べ物』が手に入ります。口にしたものが自分たちの健康に直結することに少しずつ目を向け、意識を向けることが重要だと思います。

ところで、食生活に「金属」が含まれていることをご存知でしょうか。

わたしたちの体の中には、様々なミネラルが働いています。生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素窒素)。それ以外のものの総称をミネラル(無機質)といいます。ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。不足した場合は欠乏症や様々な不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンを多量ミネラル、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンを微量ミネラルとして基準を設定しています。

体に不可欠な必須ミネラルとは別に、体に害をもたらす金属もいくつかあります。それが「有害金属」です。身近にある「有害金属」を紹介したいと思います。

①大型の魚・海底で生活する魚:今の海は決してきれいではありません。汚染物質が溜まりやすい海底で生活している魚や食物連鎖の上位にいる大型の魚ば有害金属の生物濃縮が深刻です

②水道水:鉛製の水道管が古くなるとそこからが溶け出す可能性が高くなります。また、浄水の過程でアルミニウムが使われます。水道水を直接飲むことは避け、浄水器を通し、少しでも有害金属の取り込みを防ぎましょう。

③食品添加物:お菓子やパンなどに使われるベーキングパウダーにはアルミニウムが使われているものがあります。また、漬物(茄子の漬物、シソの実)の色止め剤にアルミニウムが使われているものがあります。特に市販のホットケーキミックス粉には膨張剤として使われていますが、これにアルミニウムが含まれていて、幼児の摂取量制限を超えてしまうので注意が必要です。

令和6年1月24日(水)

二十四節気の冬の最後、立春までの1/20ごろ~2/3ごろまでの期間を『大寒(だいかん)』と呼び、1年のうちで最も寒さが厳しい時期になります。寒さのピークが続く大寒は、気血の巡りが滞りやすくなります。

冬のこの時期に多く出回る白菜、大根そして植物性たんぱく質の代表である豆腐、この三つを薬膳では『冬の養生三宝』と呼んでいます。それぞれの主な栄養成分を見てみましょう。

白菜:ビタミンC,βカロチン、鉄、マグネシウム、カリウム、食物繊維など

解毒作用が高く、体の熱を冷まして潤いを与え、呼吸器疾患や風邪で熱っぽいときにおすすめの食材です。白菜に含まれる食物繊維は便秘防止と腸壁にこびりついた発がん物質を排除します。コレステロールを下げる作用があり、たっぷり含まれるカリウムは体内の塩分を排出させるため、高血圧症の人には特におすすめしたい食材です。

大根:ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カルシウムなど

気の巡りを促して胃腸を整えます。消化吸収力を上げるので、食欲不振や下痢に効果的です。肺に潤いを与えて咳や痰の炎症を鎮めてくれます。大根おろしは消化酵素が働き、消化を助けることは周知のとおり。また油の消化や肝臓の解毒、胆汁分泌を促進してくれます。

豆腐:たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンE,カルシウム、亜鉛、カリウムなど3

体の余分な熱を撮る働きがあります。熱がこもっているために起こる目の腫れや充血に効果があります。潤いの働きがあるので、から咳、口の渇き、口臭予防におすすめです。消化を促進し、腸の渇きを癒すので、便通もよくなります。

薬膳的にこれらの三つは涼冷性の食べ物なので、白菜の漬物や大根おろし、冷ややっこなどとして食べれば、食欲のないときのエネルギー源となります。寒いときには温かい鍋などにして食べると、どの食材とも合い温かく和ませてくれます。冷と温の両方を合わせ持っていて、相乗効果で蛋白な味と深みのある味を醸し出し、滋養強壮と体力や免疫力を高めることのできる優れた食材です。

日曜日には春なみの暖かさで、体も心もホッとしましたが、一気に『大寒』らしい寒さとなり昨日からの雪に南国・鹿児島は大騒ぎです。今朝もスタッフ全員が徒歩での出勤も視野に入れて、昨日から準備していましたが、朝はさほど積雪もなく車で出勤でき、いつも通りの診療開始になりました。みなさまにはご心配をおかけしました。また、このお天気で診察にお越しいただいた患者さまのみなさま、ありがとうございました。

どうぞ温かくしてお休みください。

令和6年2月27日(火)

野菜売り場にニラが並んでいるのを見て、ニラの旬っていつかしら?と疑問に思い、調べてみました。季節によって葉肉が違うようです。冬から春にかけてのものは葉肉が薄くて柔らかい。夏のものは肉厚でやや堅め。そういえば今並んでいるニラは夏のニラに比べるとほっそり。匂いもさほどしないような気がします。

ニラのように苦味のある青菜は骨の代謝を円滑にする働きがあります。骨は日々新陳代謝によって作り換えられています。その新陳代謝のメカニズムをスムーズに行うのがビタミンKです。ビタミンKは、骨の中にあるたんぱく質のオステオカルシンを活性化し、カルシウムと結合させて骨の形成を促進させます。骨粗鬆症の人は、血中のビタミンKの濃度が低いことがわかっています。

ビタミンKの多い野菜は、ニラ、春菊、かぶの葉など。どれも苦味がある青菜ですね。

①ニラ ビタミンB1、B2、鉄、カリウムなど栄養が豊富で、疲労回復、スタミナ野菜としても知られています。ニラに含まれるビタミンKは100gあたり180μgです。

②春菊 鍋の季節に欠かせない青菜のひとつ。ビタミンKは100gあたり250μg含まれています。βーカロチンや葉酸も豊富です。春菊はあらゆる肌荒れを改善してくれる心強い薬効成分を4つも備えています。好き嫌いが分かれる香りは、自律神経に作用、胃腸の働きを整えてくれるので、内臓の働きが低下して起こる肌荒れによく効きます。

③かぶの葉 春の七草のひとつ、スズナの別名であるかぶ。葉にも栄養がたっぷりあり、アクも少ないので味噌汁や炒め物などに活用できます。100gのビタミンK含有量は340μgです。

これらのビタミンK、1週間に1回食べるだけでも骨の代謝を円滑にしてくれるという研究結果もあります。ビタミンKは他にも納豆、海苔などにも豊富に含まれています。

令和6年3月15日(金)

2024年3月15日は、『天赦日』と『一粒万倍日』と『寅の日』が重なる最強の開運日。物事をスタートするのに最適な日だそうです。 また、3月15日は靴の記念日。風水では、靴は、金運・人脈・仕事運の象徴です。ピカピカの靴は、良い出会いを引き寄せてくれるそうです。

『風水』は、自分の身の回りにある環境(衣・食・住・遊・心)を味方につけて、なりたい自分になろう・・・という生活の指針です。人は誰とも関わらずに一生を終えることはできません。常に誰かと何かと関わりながら影響し合い、生きています。その関係を整えることは、より良い人生を生きるためにとても大切なこと。そこで、Dr.コパの開運風水術をご紹介します。

【家庭運を上げる!】

・少しだけ残ったものは捨てる。(シャンプーやボディソープなどのボトルの底に残ったものは厄がつきやすい)1回分に満たないものは潔く捨てる。

・面倒な家事は歌いながらすませる。声を出すことにより、脳が活性化し、心の厄が吹き飛んだ莉、周囲の空気が振動して運が動き出す。

・積極的に外に出て、心身を刺激する。家にじっと閉じこもっていると、心とからだに凝りがたまるうえ、運も萎縮してしまうので、積極的に外に出て、心身を刺激しましょう。心の刺激は、神社めぐりや温泉めぐり、読書などで魂を震わせること。からだの刺激は、ダンスや体操、旅行などで五感を刺激すること。

 

【金運を上げる!】

・財布を新調する。財布はお金の住まい。お金にとって居心地よい財布なら、長居をしてくれ、友だちを呼んでくれます。財布の寿命は風水では3年。長く使っている人は新調するのもおすすめ。

・無理に貯めるより、楽しく使おう。「お金は幸せになるための道具」と風水では考えられるので、使ってはじめて幸せになる。自分の幸せのために投資しましょう。

 

【人間関係運を上げる!】

・細かいことを考えすぎない。SNSなどで、一喜一憂しないで、自分の芯の部分を大切にする。ものごとの本質をおさえておけば大丈夫。

・ここ一番では襟付きの服を。襟が高いと背筋が伸びて、顔がグッと持ち上がり、威風堂々とした印象になる。負けられないときはノーカラーのカジュアルな服より、大きめの襟が付いた服を着るのが風水の考え方。

令和6年3月30日(土)

令和5年度も明日まで。コロナウイルス感染症に振り回された4年間でしたが、令和5年度からは少しずつ『今まで通り』の生活に変わりました。明後日、4月1日から令和6年度。月曜から始まるという暦も新しい生活のスタートにふさわしく、気持ちの切り替えにもピッタリですね。

わたしたちが健康でいきいきと若々しく暮らすためには、『食事に気をつける』だけでは不完全なのだそうです。ひとりひとりの細胞の環境をよくしていくために『栄養』と共に細胞が喜ぶことがあります。それが「音」と「光」の環境づくり。わたしたちは、音や光が完全に無い世界で生きていくことはできません。音と光があることを前提に全身の細胞が機能しているからです。日光浴は体にいい、音楽は心を癒してくれる・・・など音や光の健康効果は周知の事実ですが、それだけではない「聞こえない音」や「見えない光」の効果があります。

まず「見えない光」について、今日は書いてみたいと思います。春になり朝が明るくなってきた今の季節に「光」の話題はぴったりですよね。「見えない光」の代表が、日光に含まれる紫外線と青色光です。日本ではとくに紫外線を敵視する傾向がありますが、適量の紫外線はビタミンDを合成して骨を強くしたり、免疫力アップには欠かせません。(今までも何度も書いてますね)ほかにも、血管の拡張や血流の促進、性ホルモン分泌など様々な効果があります。

紫外線や日焼けが目の敵にされますが、それが老化の原因になっている部分もあります。紫外線は人間の細胞が機能するために必要な光です。紫外線を浴びることで体内合成されるビタミンDの効果について列記します。

①骨の細胞の活性化、カルシウムの血中濃度のコントロールを行う

②あらゆる種類のがんのリスクを下げる

③感染症や自己免疫疾患から身を守る

④血管拡張や血流促進

⑤甲状腺の機能を高める

⑥性ホルモンの分泌を促進

わたしたちの体には体内時計が備わっていて、睡眠や目覚め、食事のタイミング、体温の変化、ホルモン分泌といったあらゆる生命活動のリズムの基礎となっています。この体内リズムを司っているのが日光です。とくに早朝(夜明け前)の朝日には、全身の細胞を目覚めさせて、活動のために必要なスイッチを入れる働きがあります。また、作業効率も朝と夜では異なります。よく寝て朝早く起きたほうが効果的。早起きの週間を身につけるだけで細胞が元気になり、1日を快適に過ごせます。

参考文献)『脳に効く! 「聞こえない音」と「見えない光」』 杏林予防医学研究所所長 山田豊文著 共栄書房

令和6年4月15日(月)

令和6年4月24日(水)

桜のシーズンがあっという間に終わり、ここのところ雨の日が続いています。二十四節気でいうと4月20日ごろは『穀雨(こくう)』。百穀を潤す春雨という意味です。萌え出た若い芽をはぐくみ、穀物を育てる雨なのだそうです。穀物を育てる雨なので、大雨になることは少ないそうなのですが、今年の穀雨は新芽を雨で叩き落とすのではないかと思うほどのどしゃ降りも多く、と同時に雷が鳴ったり、光ったり。エキサイティングな雨の日が続き、なかなか晴れた日が続きません。

さて、この時期の雨には誰が名付けたのか、風情のある名前が付いてます。

3日以上続く長雨を「春霖(しゅんりん)」降ったりやんだりする雨は「春時雨(はるしぐれ)」菜の花が咲いている時期なので「菜種梅雨(なたねづゆ)」花が早く咲くようにと促す雨は「催花雨(さいかう)」←これはPCで変換すら出てきませんでした

このように、様々に呼ばれ親しまれてきた春の雨。春の雨と聞いただけで、霞の中にけむるように降る柔らかな雨のイメージのはずなのですが、今年の雨はちょっと違うぞ!おかげで休みの日に衣替えもできず、困っています。せめてGWだけは晴れてほしいものです。

ところで菜種梅雨の時期に成長著しい菜の花。アブラナ科の植物なのですが、このアブラナ科の野菜には『ファイトケミカル』が多く含まれていて、がんへの予防効果がとくに高い成分として注目されています。『ファイトケミカル』は、直訳すると植物性化学物質で、植物に含まれる、健康効果が期待される生理活性成分の総称です。ファイトケミカルには抗酸化力があります。これは、本来は植物が外敵から身を守るために作り出されている成分ですが、人が摂取すると体内に発生する活性酸素を無害化してくれます。アブラナ科の野菜といえば、菜の花をはじめ、からし菜、水菜、野沢菜、青梗菜、ラディッシュ、かいわれ大根、ルッコラ、クレソン、わさび、からしなどなど。どれもこれも辛みを感じる野菜たちです。この辛み成分がさまざまな抗がんパワーを発揮してくれます。アブラナ科の野菜を食べるときには、できるだけ生で食べるのがおすすめ。すりおろしたり、咀嚼したりして野菜の細胞を壊すことで、グルコシノレートという物質が特定の酵素と反応し、有効成分のイソチオシアネートが生成され、強力な抗がん作用を発揮します。

令和6年6月12日(水)

例年より9日遅れて6月8日に九州南部の梅雨入りが発表されました。発表されると農作物を育てている人だけではなく、様々な立場の人たちが「いよいよ梅雨の時期が来た!」と、注意をしなければならないことに意識を向けるので、この発表は生活に密着した大事なものですね。

梅雨入りして雨の日が続くことに対してうんざりする気持ちもありますが、梅雨入り前から紫陽花の花が、家々の庭先で美しく咲いているのを見てきたので、それらの紫陽花の花が雨に濡れて、生き生きと咲いている姿にホッとする気持ちもあります。

先日は裏庭に咲いている紫陽花のそばをかたつむりが歩いている姿を発見!『梅雨らしい写真』を撮ることができました。わたしは青色や紫色の小さな花が集まって咲く紫陽花の花が子どもの頃から大好きで、庭に紫陽花を植えたのですが、いつの頃からかなぜかこの紫陽花の色が「白」。そこで、昨年の紫陽花の花が終わった頃からずっと、朝食に飲んだコーヒーかすを毎朝せっせと(猿蟹合戦のカニのように)紫陽花の根本に撒いていました。素人考えで、コーヒーかすが油分を与え、土のPH(ペーハー)を変えてくれるのではないかと期待したのですが、残念ながら変わらず。今年も真っ白な紫陽花が咲きました!! 調べると酸性の土に変えるために鹿沼土やピートモスを混ぜると青くなり、卵の殻を砕いて根本に撒くとピンク色に変わるとのこと。(1年遅かったかーーー)。来年に向けて、卵の殻を撒いてみようと思います。ちなみに卵の殻は相当量消費するので、来年は期待できそうです。

さて、この紫陽花。花びらのように見えるのは、がくが変化したもので本当の花は真ん中にある小さな点のように見えるものだそうです。漢字を「紫陽花」としたのは、平安時代中期の歌人で学者の源順(みなもとの したごう)です。源順は、中国の白楽天の詩に登場する「紫陽花」の特徴から、ガクアジサイを同じ花と考え、この漢字を当てました。しかし、紫陽花は日本原産なので、これは誤りで、白楽天が詩に詠んだ花とは違うとされます。今、大河ドラマで放映中の「光る君へ」で脚光を浴びている平安時代。この時代を代表する『源氏物語』『枕草子』『古今和歌集』などには、なんと記載されているのだろうと調べてみましたが、こちらも一切記述がないようです。紫式部や清少納言が紫陽花をどのように表現したのか興味があったのですが、残念。ちなみに日本原産の最も古い紫陽花の色は青色なのだそうです。

紫陽花の色鮮やかな青色や紫色、ピンク色を楽しみながら、梅雨を乗り切りたいですね。

令和6年6月25日(火)

関東では「梅雨入りしたのに雨が降らず猛暑が続いている」と報道されていますが、こちら九州南部は梅雨入り宣言と同時に梅雨らしいお天気の日ばかり。おまけに線状降水帯による「大雨警報」が時々発表され、薩摩川内市内の各地で土砂崩れなどで通行止めの箇所がいくつかあり、大雨の被害の報告に雨が降るたびにびくびくしています。

わが家は風通しがいいので、雨が降っても打ち雨がひどくない限り、あちこちの窓を開けたまま過ごしています。先日の休みの日、風と共にきれいな音色が聞こえてきました。「風鈴」です。

リビングの窓と勝手口の2カ所に風鈴を下げています。窓からは心地よいというより湿った風が流れてくるのですが、湿った風を不快に感じない効果が風鈴にはあるようです。リビングの風鈴は郵便局から以前いただいた赤いポストの形をした可愛い陶器の風鈴。陶器製の風鈴の音は「チリンチリン」という優しい音色なのですが、強い風が吹くと風鈴が揺れに揺れて、「ジリンジリンジリンジリン」のように大騒ぎするのも「いとおかし」。先日はあまりの強い風のおかげで短冊も外れてしまいました。

風鈴のルーツは、中国で行われていた「占風鐸(せんふうたく)」と呼ばれる占いの道具で、寺院の軒先に鐘のようなものを吊るし、風の向きや音の鳴り方で物事の吉兆を占ったのが始まりとされています。日本へは奈良時代に遣唐使によって伝えられ、法隆寺五重塔の風鐸が日本最古のものとされています。

では、風鈴の音でなぜ涼しく感じるのでしょうか。

人は風にあたると体温が下がります。その経験によって、風に揺れて音が鳴る風鈴の音で反射的に涼しく感じるのだそうです。実際に風鈴の音を聞かせたら体の表面温度が下がったという実験結果もあるそうです。

風鈴の音を心地よく感じるのはなぜでしょうか。

風鈴の音には、癒しやリラックス効果のある「1/fゆらぎ(えふぶんの1ゆらぎ)」が存在し、生体リズムと一致するこのゆらぎを風鈴を見ることで感じ、音を聞くことで感じ、ストレスが解消されたり癒しを感じたりするといわれています。自然界にはこのような「1/fゆらぎ」がいくつか存在します。ろうそくの炎の揺れ方、小川のせせらぐ音、木漏れ日、蛍の光り方などなど。これらの1/fゆらぎは世界中で研究されています。

わが家にある風鈴は陶器製と勝手口の南部鉄器製ですが、風鈴は日本中でそれぞれの土地で特産品として作られています。

*江戸風鈴(ガラス製):東京 金魚鉢を逆さにしたような形で、1個1個が手作りで音を良くするために開口部の縁の部分がギザギザに仕上げられています。

*南部風鈴(南部鉄器製):岩手県 岩手県の伝統工芸品「南部鉄器」でできていて、六角や灯篭型、釣鐘型などの形があります。鋳物ならではの重厚感や佇まいが魅力で高く澄んだ音色が長く響きます。癒し効果も高いと評されています。

上記2つの風鈴がよく知られていますが、他にも様々な風鈴があります。 

*明珍火箸風鈴(玉鋼):兵庫県 兵庫県指定伝統工芸品になっている明珍火箸(みょうちんひばし)。甲冑鍛冶の技術がつまった4本の火箸が響かせ合う音色が、心地よい余韻を残します。

*小田原風鈴(銅と錫の合金):神奈川県 神奈川県の小田原風鈴は、銅と錫を混ぜ合わせた砂張(さはり)製。釣鐘の中に丸い輪が下がっています。一般的な風鈴と比べて軽やかで凛とした音の響きと余韻が長く続く残ることが特徴です。

*別府竹かご風鈴(鉄、竹):大分県 南と北の伝統工芸品のコラボ。大分県産の真竹を使いうずら工法で編み上げた竹細工に岩手県の南部鉄の風鈴を組み合わせたもの。丸い竹かごの中に南部鉄でできた風鈴が下がっている形は見た目にも涼し気です。南部鉄の風鈴ですから、澄んだ音色が長く響きます。高倉健さんの遺作「あなたへ」の映画の中で亡き妻との思い出のワンシーンで高倉健さんが「いい音色だね~♪」と言った風鈴で、そのシーンを想像しただけでも胸キュンですよね。

このように調べると、風鈴もその土地その土地に合わせた様々な素材や形があることがわかります。それだけ、日本の夏にピッタリの『夏の風物詩』ということですね。

ところで、風鈴は厄払いの意味もあるということをご存知でしょうか。良い音色は邪気を払うと言われています。風水的には東や南東に飾ると開運効果があるそうです。

ちなみにわが家の猫たちは、風鈴の音が好きなのか、音がするリビングで時々耳をピクピクしながら気持ちよさそうに良く眠っています。

今年の夏はお気に入りの風鈴を探して、飾ってみませんか?

 

令和6年7月8日(月)

7月9日・10日、浅草寺境内で、鉢植えの鬼灯(ほおずき)が売られます。この両日は四万六千日(しまんろくせんにち)の縁日であり、縁日にともなってほおずき市が催されます。7月10日は四万六千日と呼ばれ、観音様の功徳日にあたります。『一升桝(ます)』を満たす米粒が、46000粒ほどであることから、一升と一生をかけたとの説があります。46,000日はおよそ126年に相当し、人の寿命の限界ともいえるので、「一生分の功徳が得られる縁日」ということになります。

四万六千日の縁日の参拝は江戸時代に定着し、われ先に参拝しようという気持ちから、前日の9日から境内には参拝者でにぎわうようになりました。このため、浅草寺では9日、10日の両日を縁日とし、現在に至るのだそうです。

なぜ四万六千日にほおずき市が立つようになったのか?というと、まず、四万六千日の縁日(功徳日)は、浅草寺にならって他の寺社でも行われるようになりました。芝の愛宕神社で四万六千日の縁日にほおずき市が立ったのが始まりで、「ほおずきの実を水で鵜呑み(丸飲み)すれば、大人は癪(なかなか治らない持病)を切り、子どもは虫気(腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)が去る」という民間信仰があり、ほおずきを求める人でにぎわったそうです。その愛宕神社のほおずき市の影響を受け、四万六千日の大本である浅草寺にもほおずき市が立ちました。ちょうどお盆の季節でもあり、ほおずきを盆棚飾りに用いる方も多いそうです。

ほおずきの語源はいろいろあります。実が人の頬に似ているから。実を口に入れてふくらまし、頬を突いて鳴らすところから。ホホという虫が好んでつくころから。また、実が火のように赤いことから「火火著(ほほつき)」になった。など。怪しげな赤い提灯のイメージから「鬼灯」とも書かれるようになりました。いかにも厄除けとして効き目がありそうです。

さて、ここまで書いて不思議なことに気づきました。ほおずき市のもともとの始まりは愛宕神社、つまり神社で、愛宕神社の主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)。浅草寺は観音様。そして四万六千日は「観音菩薩の功徳日」。なのですが、四万六千日を調べると「社寺の縁日のひとつ」と書かれていて、「神社」と「お寺」がひとつにまとめられていました。これも日本の歴史「神仏混交」のひとつなのかも知れませんね。ちなみに浅草寺と浅草神社(あさくさじんじゃ)は同じ敷地内にあります。

令和6年7月16日(火)

朝、情報番組を見ていましたら、画面いっぱいに広がる青もみじと青色の美しい傘が映りました。「なんだろう?」とそのまま家事の手を止めて、テレビに見入ってしまいました。

窓の外に広がる青もみじとたくさんの青い傘がお寺の床に反射して、美しい世界が広がっていました。

この番組の中で気象予報士の依田さんが訪れていたのは群馬県足利市の宝徳寺。宝徳寺は臨済宗の禅寺です。ご住職さんの言葉によると「お寺とは癒し、学び、修行、祈りの場である」と考え、様々な行事を行っているようです。

この美しい床もみじ。春は「新緑の床もみじ特別公開」、夏は「風鈴まつりと夏の床もみじ特別公開」、秋は「秋の床もみじ特別公開」と、季節ごとの本堂の床に移るもみじの美しさを多くの方々に公開し、参拝いただいた方々に素敵な心休まるひと時を過ごしていただきたいとの想いで公開し、癒しの場として提供しています。床もみじを見られるお寺は全国でも数カ所しかなく、本堂内に入り自由に撮影できるのは宝徳寺ぐらいだそうです。

春の床もみじ特別公開の際には、様々なことが好転するようにと境内に4000個の風ぐるまを飾り、風ぐるまのトンネルをくぐり幸せになってほしいという想いがこめられた「風ぐるま 幸転祈願」を開催し、たくさんの鯉のぼりや帽子をかぶったお地蔵さんと共に、参拝いただいた方々を癒してくださっていました。

今日、テレビでご紹介くださった「夏の床もみじ特別公開」では、青もみじが床に映る本堂を公開し、床に映る青もみじと共に、青いグラデーションが美しい傘を本堂の側面にたくさん並べて、床に映る青もみじと青い傘の美しさが癒しを与えてくださってました。傘をたくさん並べたことで「重ね重ね福がやってきますように・・・」という祈りもこめられているそうです。と同時に風鈴まつり「涼を感じて」を共に開催し、風鈴の短冊(1枚200円)に願いを書き、3000個の風鈴トンネルを歩いて祈願します。

禅宗の教えとして、「全ての人は自己の内面に仏となることの性質『仏性』を持っていて、坐禅の修行によって自分の心に向き合い、仏性を再発見することを目指す」とされています。この美しい床もみじが見える床に心静かに座り、外をながめながら真理を悟るために雑念を持たずに心を集中させる瞑想を行う・・・日々雑事に追われ、雑念だらけの修行からはほど遠い生活を送っているわたしにとって、心魅かれる「禅宗のお寺の床もみじ特別公開」だと思いました。いつかは、行ってみたい場所がまたひとつ増えました。

令和6年7月23日(火)

【色】がもたらす効果ってどんなものだろう?

色はそれぞれ、特長や要素を持っています。それらをうまく利用すれば、仕事や人間関係などの特定の悩みも解決へと導くことができます。色の使い方次第で豊かに過ごせるならば、ぜひ意識して取り入れたいものです。代表的な悩みや不調を挙げ、それに対して特に選びたい色を紹介します。無意識にわたしたちが持っている色のイメージと似ているところがあり、なじみやすいことに気づきます。色に備わるパワーを攻略して、心と身体のバランス調整に役立てていただければと思います。

~こんなときはこんな色をチョイス!~

 仕事が忙しい

分析的な考えを促しやすいのが水色。仕事が忙しいときや転職を考えているとき、頭の中の思考をしっかりと整理し、青空のように先を見通すイメージをより強くしてくれる。基本的には青などの寒色が冷静さを引き出す。

 イライラする

気持ちを鎮静化するには、青の中でも紺などの深い青がおすすめ。心をおちつかせるセロトニンとの関係が深い。ピンク系も興奮状態を鎮めたり、身体の緊張を解きほぐす。逆に赤やオレンジは感情的になりやすいので避けよう。

不安・焦燥感

ハッピーイエローという言葉があるように、楽観性と安定的な気持ちをもたらすのは黄色(光の色)。「なんとかなる」という気持ちを促し、幸福感ともつながりが深い。このほかピンク糸もいい。また安心感がほしいなら黒もおすすめ。

 孤独・寂しい

冷たさと関連している感情は、温まりたいが色にあらわれる。最も適しているのはオレンジ色。肌に近い色は人の温もりを想像させて、色の中でも特に温かさを感じさせる。サーモンピンクや黄色も孤独感を解消する。

 落ち込みがち

黄緑はこれから育っていくような印象を帯びた、回復や再生の色。緑でもいいが、明るい黄緑は「春になれば再び芽を出して成長していく」イメージ。また、ショックを受けたときは、オレンジが温かさで癒す働きをする。

 無気力

積極的に何かに関わりたいのに元気が出ないなら、活力が沸くオレンジや黄色などの暖色系を選んで。マイペースに関わる方が楽というときは柔軟性を表す水色に。無理に関わりたくない場合は、青が静けさを保てる。

 集中できない

やる気を出すなら、短期決戦の場合は赤がカンフル剤のような役割に。「ミスしたくない」という気持ちが芽生えるので、確認作業にも最適。ただ、気力が低下していると頑張るだけで疲れてしまう場合もあるので注意。

 疲れやすい

緑は心身のバランスを安定させる働きがある。休憩にいちばん向いている色で緑の芝地で休憩すると、血圧や脈拍が正常値に戻るという研究結果もあるほど。自然の色、木の緑色は疲労回復に効果が期待されている。

 寝不足

黄色を淡くしたクリームイエローは、くつろぎを促すとともに、暖かく居心地のいい雰囲気を演出し、快適な睡眠をもたらす。また青は副交感神経が優位になり、リラックス効果も。血圧や心拍数を低下させ入眠へと誘う。

 冷え

「冷え」の症状を和らげたいなら、体感的にも暖かさを感じる赤い色のものを身につけてみて。交感神経を優位にさせて、血流にも影響を与える。赤に近いオレンジも同じような効果があり、「冷え性」ならこちらがおすすめ。

 アンチエイジング

外見や中身を若々しく保ち、心にハリを与えるならピンク。ペールカラーから鮮やかなものまで、どのトーンでもOK。心理的に美しくなりたいという気持ちは、女性ホルモンのエストロゲンやβーエンドルフィン、ドーパミンなどの分泌を促しやすい。

 頭痛

偏頭痛には緑の光をあてると痛みが軽減されるという研究結果が。植物の緑に触れることや、森林浴が症状の緩和につながるのはそのため、赤や黄色、オレンジなどの暖色系は刺激が強く、痛みを助長してしまうので避けて。 kiitosu 特別編集〖自律神経とホルモン〗より引用      

いかがでしたか。わたしたちが持っている色のイメージとほぼ同じでしたね。緑色の光をあてると偏頭痛の痛みが軽減されるという研究結果には驚きました。また、「元気が出る赤」と言いますが、気力が低下している場合には頑張りすぎて疲れてしまうので、なんでもかんでも「元気を出すための赤」を選択するのは逆効果だというのも納得。色によってさまざまな効果があるということを知り、改めて生活に生かしたいと思いました。

連日、暑い日が続き、心と身体のバランスも崩れやすい近頃ですが、不調や悩みを解決できる色をチョイスして、乗り切っていきましょう。

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